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弾手
「弾手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弾手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
も馳走に薩摩琵琶を持出した。十勝の山奥に来て薩摩琵琶とは、思いかけぬ豪興である。
弾手は林学士が部下の塩田君、鹿児島の壮士。何をと問われて、取りあえず「城山」を所....
「断層顔」より 著者:海野十三
足に防弾靴を長くはいている。一メートルばかりの金属光沢をもった短いステッキを、防
弾手袋をはめた片手に持っている。 要するに、事件にまきこまれて戦慄している若い....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
体二絃琴の響は一間《ひとま》へだてた方が丸味をおびてよいものだが、しかし、それは
弾手の耳と、趣味の深さ浅さによるは論をまたない。もともと小楽器で、小曲的なものに....
「一日」より 著者:宮本百合子
ら響いて来る音に注意すると、Haydn のものらしい軽い踊る様な調子がよく分る。
弾手は男かしら女かしら。 女の人にしては少し疎雑な手ぶりがあるが、いつの間にと....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
愛撫《あいぶ》した。毛氈の上では華やかに、もうはじまりだした。お対手《あいて》の
弾手《ひきて》や三味線の方の女《ひと》も現れて来て、琴の会のような賑《にぎわ》し....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
さんとは合せるたびに、ぴったりしていたのがそう行かなくなる。 箏《こと》の方の
弾手《ひきて》も多い。長唄三味線の方も多い。歌は、音蔵《おとぞう》という立唄《た....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
しからん。
咀われた、ハメルンもどきの鼠捕奴。
その鳴物を先へこわして、
跡から
弾手にお見まい申すぞ。
メフィストフェレス
しまった。キタラは二つになっ....