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「当てっこ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

当てっこの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
、まことに薄汚い納涼の宴を張りました。 自分たちはその時、喜劇名詞、悲劇名詞の当てっこをはじめました。これは、自分の発明した遊戯で、名詞には、すべて男性名詞、....
心の河」より 著者:宮本百合子
えながら、愕き慍って良人の顔を見なおした。 最初は、相当愛嬌をもって始められた当てっこ、さよの云う心の跋渉は、時が経つにつれ、次第に感情の複雑さを増した。同時....
道標」より 著者:宮本百合子
口答えして笑ったが、敏感に限度を察して、それきりさわぐのをやめた。そしてこんどは当てっこ遊びをはじめた。 「この机の引出しに何が入ってるか、僕あててみましょうか....
オンチ」より 著者:夢野久作
ているのを、見物の方で一生懸命になって筋を読み取ろうとする。寄ってたかって外題の当てっこを競争するようになったので、各工場の演物を秘密にしたい気持から、どこか、....
竜舌蘭」より 著者:寺田寅彦
家もひっそりして、床の間の金太郎や鐘馗もさびしげに見えた。十六むさし、将棋の駒の当てっこなどしてみたが気が乗らぬ。縁側に出て見ると小庭を囲う低い土塀を越して一面....
私の探偵小説」より 著者:坂口安吾
文学」という集りの同人であったが、この同人の中で探偵小説の愛好者が集って、犯人の当てっこをやりだした。 この方法は、解決のところを切りとったり、糸で縫いつけて....
森の石松」より 著者:山中貞雄
、ひまさえ有れば一文銭を廻したりして居る事〕 酌婦が来て石松に、 「表か裏か当てっこしましょうか」 「よし、俺ァ表だ」 「じゃ、妾は裏ね」 石松、銭を....