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当り芸
「当り芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当り芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉山」より 著者:太宰治
く壮烈なものでしたよ。私は見ていたんです。ミソ踏み眉山。吉右衛門《きちえもん》の
当り芸になりそうです。」 「いや、芝居にはなりますまい。おミソの小道具がめんどう....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
きな声でどっかにいい男はないでしょうかとお月様に呶鳴りたくなってきた。このひとの
当り芸は、かつて芸術座の須磨子のやったと云う「剃刀《かみそり》」と云う芝居だった....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
顔の美少年だった吾輩が組んで、大車輪で演出する死物狂いの冒険軽業が、吾輩の第一の
当り芸であると同時に、この一座の第一の呼物であったんだが、その芸当の最中の話だ。....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
うに系統だって集めたものではない。夫婦は熱心に、これはなんという役者で誰の弟子、
当り芸はなにで、こんな見得《みえ》をした時がよかったとか、この時の着附けはこうだ....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
大きな声で――どっかにいゝ男はいないか! とお月様に怒鳴りたくなった。 此男の
当り芸は、かつて芸術座の須磨子とやった剃刀と云う芝居だった。 私は少女の頃、九....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
村座で、中村富十郎が演じたものだそうでございまして、富十郎一代を通じての、一番の
当り芸であった、と申します。何しろ、三十三年の間に十一度も勤めたそうでございまし....