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当局
「当局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
して、鮮血と共に床上《しょうじょう》に転《まろ》び落ちたりと云う。但《ただし》、
当局はその真相を疑い、目下犯人厳探中の由なれども、諸城《しょじょう》の某甲《ぼう....
「白」より 著者:芥川竜之介
いだ》にどこかへ姿を隠したため、表彰《ひょうしょう》したいにもすることが出来ず、
当局は大いに困っている。
東京朝日新聞。軽井沢《かるいざわ》に避暑中のアメリカ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦力の著しく劣勢なフランスは、国境で守勢をとるべきだったと思われます。恐らく軍
当局はこれを欲したのでしょうが、政略に制せられてベルギーに前進し、この有力なベル....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
規模となりつつあるが、四月十六日から五月三十一日までの空襲被害状況とその特色が、
当局の調査によってまとめられた。 それによると四月十六日以後一ヵ月間は、沖縄作....
「画学校時代」より 著者:上村松園
職人を、我が校で養成する必要はない」 と、大変な反対意見を出され、そのために学校
当局とごたごたが起き、絵の先生は大半連袂辞職されてしまいました。 松年先生も、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、
当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。 この七人....
「転機」より 著者:伊藤野枝
、死んでも買収には応じないと頑張った。大部分の買収を終わって、既に工事にかかった
当局は、この少数の者に対しては、どうしても、土地収用法の適用によって、他に立ち退....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
六歳の時に、ベッドフォードの中学に学んだが、その非凡の学才と勤勉とは、早くも学校
当局の間に認められ、幾度か名誉賞を与えられた。一八五八年|牛津大学に移るに及びて....
「思い」より 著者:伊丹万作
は、各社の代表が、互に自社の利益を擁護する立場を脱しきれないためと、いま一つには
当局の態度がいささか傍観的にすぎるためらしい。 各社代表が、利益から離れられな....
「暗号数字」より 著者:海野十三
ものの数はすこぶる多い。 帆村荘六が事務所に備えつけていた最新式の短波通信機も
当局の臨検にあい、もちろんのこと押収の議題にのぼったけれど、当時彼は既にもう某方....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
も真実国と国との開戦に至らざるは請合いなりとて頻りに拒絶論を唱えたれども、幕府の
当局者は彼の権幕に恐怖して直に償金を払い渡したり。 この時、更らに奇怪なりしは....
「瘤」より 著者:犬田卯
―立派な鉄筋コンクリート二階建の校舎を近村に誇ろうではないかというようなのが、村
当局一般の意向でさえあるらしかった。 さて、田辺定雄が鮮満地方の放浪生活を切り....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
た。例えば当時『朝日新聞』に連掲された東露及び満洲輸送力の調査の如きは参謀本部の
当局者をさえ驚嘆せしめたほどに周到細密を究めたが、読者には少しも受けないで誰も振....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
に甚大な影響を与えることができるという立場からだと思うが、軍部のお声がかりで学校
当局並びに学生の一部が参加して軍事研究団なるものをつくって、講堂で発会式を挙げた....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
あろう。 戦略的に見れば戦力の著しく劣った仏国は国境で守勢をとるべきであり、軍
当局はこれを欲したであろう。しかし政略はこれを許さない。止むなく有力な主力軍をベ....