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当方
「当方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の上で御挨拶をいたすということに取り決めて、源右衛門をひと先ず帰した。 「しかし
当方ではちっと急ぎの筋であれば、なるべく今夜中に返事を聞かせて貰いたいが、どうで....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
世間の手前もある。猿だの、狐だの、豹だのと、いろいろの風説が伝えられているので、
当方でも見付け次第に撃ち殺すつもりで、銃を持った者が毎晩交代で見廻っているが、獣....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が本当らしいようにも思われます。いずれにしても、本人の身許判然とするまでは、一時
当方に預かり置くと云うことになりました。 その日の夕六ツ頃に、町奉行所の指図で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ぶんにも、もう手金《てきん》まで頂戴して居りますので……」 「それは判っている。
当方の無理も万々承知しているが、そこをなんとか取り計らってはくれまいか」 いく....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
むまいと、借金が有ろうと無かろうと、大きなお世話だ。遺伝が、肺病が、品行が何だ。
当方からお給事をしようと云うんじゃなし、第一欲しいと仰有ったって、差上げるやら、....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
「貴局ト通信ガ出来ルコトヲ甚ダシク喜ブモノナリ。予ハ今甚ダシキ危険ニ臨ミ居レリ。
当方ノ信号ハ微弱ナリヤ?」 僕「貴局ノ信号ハR2(微弱ナレド受信可能ノ意)ノ範囲....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
て“われは、貴軍の降服|申出に応ずるであろう。依ってマイカ要塞の心臓は、只今より
当方が監視するから、直に貴軍の兵員を、発電所より去らしめられたい” と、本文が....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
も金博士の発明力を煩わして、絶対に沈まない軍艦を一|隻、至急|御建造願いまして、
当方へ御下渡し願いたいのであります。お分りですかな。つまり、いかなる砲弾なりとも....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
だ。監視を怠るな。マニラにて両人の下艇をもとめよ。あとの太平洋飛行は危険につき、
当方より命令するまで中止せよ」 事務長の顔は、真青になった。 艇長ダン大佐の....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
今しがた、遠方のお客様から電報が入りまして、この三時十分に動橋へ着きます汽車で、
当方へおいでになるッて事だものですから、あとは皆年下の女たちが疲れて寝ていますし....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
と扇子を倒すのと、片膝力なく叩くのと、打傾くのがほとんど一緒で、 「仔細なく
当方の願が届くかどうかの、さて、」 と沈む……近頃見附けた縁類へ、無心合力にで....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
ぜひ画道修業の為に、視ておきとう御座りまする」 「それは御熱心な事で御座る。幸い
当方に於いても、三面の奇景は申すに及ばず、異なりたる風俗なんど、絵に書き取りて、....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
で見ようじゃありませんか、というと、……嬉しい、といって賛成は、まことに嬉しい。
当方|立処に懐中が大きくなった。」 「は、は、は。」 と蓋して、軽く笑う。津山....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
末―― これから、誰彼口々の口上は、読者諸君の想像にまかせた方が可い。 ――
当方で御指定いたした旅館へはおいでなくとも、先生が御宿泊なさりそうな四五軒、しか....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
と口を切った。「住友ともあろうものが、お渡しする小切手に間違いがあろう筈もなし、
当方ではあなた方の御便宜のために申し上げているのです。札幌の銀行で受取れるように....