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「当職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

当職の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かった篝火《かがりび》をたよりに、ためつすかしつ次のごとくに書きつけました。 「当職所司代は名判官と承わる。これなる四人の公盗共が掠《かす》めし珠数屋の財宝財物....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《ばち》が当りはしませんか、何という御出家様でございましたかねえ」 「輪王寺の執当職で覚王院義観というのだ、学問があって、胆力があって、気象が天下を呑んでいる、....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た。家蔵の書を残りなく諳じたのです。嘉永元年その二十歳の時に有為の才を認められ、当職が召出して藩主の命を伝えました。それは、「一代|還俗仰付けらるゝに依り、儒学....
私本太平記」より 著者:吉川英治
後ろの者へ、重ねて、 「もう、おひきとりを」 と恐縮して、立ちどまった。 別当職の一人であろう。彼はそこでも、正成にむかって、厚い礼をくり返し、 「ご戦勝を....