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形容詞
「形容詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
形容詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
いつかひき立たない気分も忘れて、じっと先生の声に耳を借した。
「そら、ここにある
形容詞がこの名詞を支配する。ね、ナポレオンと云うのは人の名前だから、そこでこれを....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ちの屈託のない明るさを見ると、明るいとか陽気にとか、太陽の光の下で――などという
形容詞が、うかつに使えぬような気がして、ふと思えば、自分もまた、この陰欝な清閑荘....
「のんきな患者」より 著者:梶井基次郎
なら鵯《ひよ》ですやろうかい」 吉田は母親がそれを鵯に極《き》めたがってそんな
形容詞を使うのだということがたいていわかるような気がするのでそんな返事をしたのだ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
こういう自然の威力の前に立ったのですから、唯あっと云ったばかりで、ちょっと適当な
形容詞を考え出すのに苦しんでいるうちに、かの七人連れも案内者も先に立ってずんずん....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
していたが、外へ出てみると、あの雑鬧の巷が人っ子一人いないというほどでもないが、
形容詞としてはそれに近いさびれ方であって、真の時刻は十二時をしたたか廻っているよ....
「家庭愛増進術」より 著者:岡本かの子
でしょう、でもそれ以上とかそれ以下とかそれ以外とかも云えないのでしょうね。強いて
形容詞のなかへ入れられないような人間同志が無上の信頼と哀楽と相憐とを共にして生き....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
れての夫婦」などと若い水々しい男女の恋愛の結末の一場面のくぐりの性欲の匂いのする
形容詞を着せられるのは恥かしい。よく年若な夫が自分の若い妻を「うちの婆さん」など....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の座からは讃歎の辞が送られる。左の座からは罵詈の声が起る。いずれも極端で最大級の
形容詞が使われる。誇張であって、ぎごちない。この読者というものの中には批評家が勿....
「髪」より 著者:織田作之助
人のピコアゾーではあるまいか。最近の私は自分の名前の上に「この男年がない」という
形容詞句を冠せてもよいような気がするのである。年があるということは、つまりそれ相....
「瘤」より 著者:犬田卯
さらに大きく張ってどかりと正面の椅子につき、「にが虫をかみつぶしたような」という
形容詞があるが、それがそっくり当てはまるような面構えで、むっつりと壁面かどこかを....
「久野女史をいたむ」より 著者:兼常清佐
に興じていた。ピアノの技巧の不備な処を逸話や、生活に対する同情や、空虚な文学的な
形容詞などで補うていた。またそれ以上に一般には音楽を理解する途がわからなかった。....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
堀越秀 謹言頓首 「暫」の舞台をわたしは豪壮華麗と前に言った。そんな抽象的の
形容詞を仮りないで、もっと具体的にそれを説明したいのであるが、残念ながらわたしは....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
である。清少納言などもそうした女房の一人であった。『枕草紙』にも「をかし」という
形容詞が頻発するのを、ただ軽く「おもむきがある」という風に置き換えて読んでいると....
「俗臭」より 著者:織田作之助
。出入は完全に許された。この時以後、政江は千恵造のことを話す時、社会主義者という
形容詞をつけるのを忘れなかった。 一体に、伝三郎は仲々比喩の才に富んでいて、彼....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、古いところでは多く散所雑色、散所随身または散所法師などとあって、サンジョの語を
形容詞に用いている。しからばその散所の語は、彼らが散処の雑色であり、散処の随身で....