役の行者[語句情報] » 役の行者

「役の行者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

役の行者の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
賑う丹波市となるのである。 いわば吉野も、この古の道の支線の一ツだ。伝に曰く、役の行者がひらいた道さ。そして今も年々歳々山伏の通る道である。この地帯は山伏の聖....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
はなくて流人系統のものかも知れん。 大島の土着民には三宅島のような古伝はない。役の行者が流島になったという伝説が一番古いのだろう。もっとも先住民族の遺跡はある....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
きたのである。まことに可憐な系図であった。 多門房などと称するのは先祖の一人が役の行者を信仰して修験道に入り、その後代々信仰がつづいたからで、コマの子孫が山岳....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
公と呼ぶ狸界の耆宿が棲んでいた。齢、千余年と称し、洛北の叡山で、お月さまに化け、役の行者に見破られて尻っ尾を出した狸と兄弟分と誇っていたというから、変化の術は千....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
りは、何かしら特別の生気を帯びて、なにか秘密を蔵しているように見えた。当麻の寺が役の行者と結びつき、中将姫奇蹟の伝説を育てて行ったのは、恐らくこの種の印象の結果....
山の人生」より 著者:柳田国男
ます。すなわち五鬼は五人の山伏の家であろうと思うにかかわらず、前鬼後鬼とも書いて役の行者の二人の侍者の子孫といい、従ってまた御善鬼様などと称して、これを崇敬した....