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役名
「役名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
役名の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
成功して今日に至る、現に秋川製紙会社々長、その他某々会社重役、云々(ここに種々な
役名が書いてあるがここには略す)
家族は、夫人徳子(四十五才)長女ひろ子(二十....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
並べて置くよりは、会長とか副会長とかから、末は馳《はし》り使《つか》いまで明かな
役名をつけて置かなければいけないということである。殊に、その候補者の中には自分を....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
《たいとう》の者と唱《となう》るものに至るまで、凡《およそ》、千五百名。その身分
役名を精細に分《わか》てば百余級の多きに至れども、これを大別《たいべつ》して二等....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
郎が中軸、左団次が書出し、宗十郎が客座というように、その位地に応じて番附面にその
役名と芸名とを記すのが習いで、その番附面の位争いというものが頗る面倒であったとか....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
彼の家集は『長秋詠藻』という。長秋は皇后宮の唐名であるから、皇太后宮大夫であった
役名を冠したわけである。治承二年俊成六十五歳のとき、仁和寺宮|守覚法親王の仰せに....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
」 「叔父というのは水泳|指南番で、赤組頭、生島流の達人で、平常は船預かりという
役名で四百石いただいている、海には苦労をしている人間だ」 「成瀬銀左衛門のことで....
「三国志」より 著者:吉川英治
、かくて、威圧的に百官に宣誓させて、また、 「侍中周※! ――」 と、いちいち
役名と名を呼びあげて、その起立を見ながら厳命を発した。 「我に背いた袁紹は、必ず....
「三国志」より 著者:吉川英治
、符宝郎っ」と、大声で探し求めていた。 符宝郎とは、帝室の玉璽や宝器を守護する
役名である。ひとりの人品の良い老朝臣が、怖るる色もなく二人の前へ近づいた。 「符....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
「本職で行こうじゃねえか、本職でよ。――おめえも次席家老のせがれだっていうが、
役名は火術自慢の松代藩でお狼火方っていうんだろう。おれも火いじり商売だ。同じ果し....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
で、刑部は、 「猶予すな」 と、叱った。 四、五十名の家臣たちは、各※平常の
役名と姓を名乗って、それを別れに、槍を把って、丘から敵の中へ駈け去った。――刑部....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
苑、吹上の奥のお茶屋で、将軍吉宗は、紀州部屋住み時代からの側臣で、今も、お庭番の
役名のもとに、股肱の者として召使い、時々、この場所だけで、またいつも必ず、人交ぜ....