彼氏[語句情報] » 彼氏

「彼氏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

彼氏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
ろしい。なんとしても発明者を探し出して、連れてまいりましょう。もちろん、実物も、彼氏のところにあるはずですから、持参してご覧にいれられるように計らいましょう」 ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
がこのまま分らないそのときは浅間氏の始末については君の手なんか借りないです。私が彼氏を霊振機に掛けて、彼氏の生命はなくなるとも、彼氏が『深夜の市長』について知っ....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
触れたので、両手を上下左右に伸ばしながら把手の在所を探しもとめた。把手はあった。彼氏はその把手を握ってギュッと廻すと、外へ押したが、どうしたわけか扉は開かない。....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
、少女の肩を、つっついた。無論、少女はなんの応答もしなかった。さらばと云うので、彼氏は右手を少女の肩に、それから左手をしたから少女の胸に差入れて、グッと抱え起し....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
うに見える厳かなJOAKビルの中にいた。スタディオの、黄色い灯洩れる窓を通して、彼氏の短く苅りこんだ頭が見えていた。 「唯今から午後六時の子供さんのお時間でござ....
地獄街道」より 著者:海野十三
永は大きな木箱の山の側に立って、鼻を打ちつけんばかりに眼をすり寄せている。早くも彼氏、何物かを掴んだ様子だ。小説家と違って本当の探偵だけに、いつでも掴むのがうま....
単独行」より 著者:加藤文太郎
る人だけあって実にはっきりとものをいうではないか。だがしかしそれほどしっかりした彼氏も単独行を知らないのである。そして彼氏は、俺は友達と二人で屏風岩を登った。ザ....
空襲警報」より 著者:海野十三
エビス顔の辻村氏の頭の上に、将棋の駒がバラバラと降ってきた。おどろくまいことか、彼氏の金切声――。 「うわーッ、爆弾にやられたッ……」 毒瓦斯地帯 旗男....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。さらに主人や講演諸氏の許可を得て、これを世間に発表することにした。諸氏に対して彼氏、彼女氏の敬称を用いず、単に男とか女とか記載したのは、わたしの無礼、御勘弁を....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
下さらなくては」 「それは無理ムタイという奴だな奥さん。それはあなたは、あなたの彼氏は天下のお金持だから、だけど、あなた、天下無数の男という男の多くは全然お金持....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
トリップショオの見物人を家族的にうちとけさせるのは実に一大難事業であるというのが彼氏の結論であるが、これも、一方的な、手前勝手な言い分なのである。 踊り子が生....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
であろうが、そのへんの心境は同情はできるね。失われた童貞に対する慰藉料というと、彼氏の場合は妙であるが、その日常のサンタンたる心事に対する慰藉料といえば、それが....
夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
文字通り理想的な晴耕雨読か、それとも晴読雨書なのか、姿こそ農民であっても、一たん彼氏の部屋には入れば、萬巻の書に足の踏場もなかったとは次兵衛がよく話していた。あ....
案内人風景」より 著者:黒部溯郎
山麓の×駅に、相携えた二人の登山者は、かねて顔馳染である案内者に迎えられた。彼は彼氏をあたかも旧主の如く莞爾やかに迎えて、その同伴者たる彼女にも野人らしい愛想を....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
爆破してやろうと立ちまわっただけであった。おまけにアンドラダは金をつかませられ、彼氏はダブル・スパイと化してしまった。イギリスに帰朝後は、うわべは和平のための奔....