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「律呂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

律呂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
った。精粋ばかりで物を云った。ちょうどさまざまの騒音の中から一筋清涼たる笛の音が律呂正しく聞こえるようであった。で、黙って聞いていると、物悲しくさえ思われた。 ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
足を止めたものである。 二三 音楽の音は幽かではあるが美妙な律呂を持っている。楽器は羯鼓と笛らしい。鉦の音も時々聞こえる。 葉之助はしばら....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
浦中応援隊は応援歌をうたった、手に手に持った赤い旗は波のごとく一起一伏して声調|律呂はきちんきちんと揃う。 選手は入場するやいなやすぐキャッチボールを始めた、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
宮商角徴羽《きゅうしょうかくちう》に分けてすべての音声を十五位に分類する、これを律呂《りつりょ》という、十五位は十五声にして一声、一声にして全声なるものです。御....
リズムの構造」より 著者:中井正一
静かに吐くにあたって、その一瞬の極促において経験する阿※あるいは世阿弥のいわゆる律呂の意識でもあろう。しかし、その意味の根底にはすでに生理的呼吸を遠く超えて、生....