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「律師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

律師の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
事が出来たのでございます。 それはもう秋風の立ち始めました頃、長尾《ながお》の律師様《りっしさま》が嵯峨《さが》に阿弥陀堂《あみだどう》を御建てになって、その....
十二支考」より 著者:南方熊楠
し世人蹲踞太子と申したてまつる、弘仁元年九月十二日三十七歳にて落飾し東大寺の道詮律師の室に入らせて真如親王となん申しき、弘法大師に随いて真言宗を極めたまえり、貞....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
初《はつ》さんという二十四五の若い衆《しゅ》が坐っているが、この初さんがまた雲照律師《うんしょうりっし》に帰依《きえ》して三七二十一日の間|蕎麦湯《そばゆ》だけ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
し金を僧に施して、蛇身を脱《のが》れ天に生まれたとあり。『今昔物語』十四なる無空律師万銭を隠して蛇身を受けた話、また聖武天皇が一夜会いたまえる女に金《こがね》千....
備忘録」より 著者:寺田寅彦
の三助に対しても私は取捨の自由を与えらるる事を希望するものである。 調律師 種々な職業のうちでピアノの調律師などは、当人にはとにかく、はたから見て比....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
することは、どうしても理解も我慢も出来なかった。詩を書くと、類の少ない「言葉の調律師」であった彼も、ソヴェト農業というものの本質についての理解のしかたは、昔のム....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れなかったが、門下には錚々《そうそう》たる豪傑《ごうけつ》がおったじゃ。まず、権律師禅栄《ごんりつしぜんえい》というのが、やはり当寺の僧徒で希代《きだい》の達人....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
にとめられて船底にたおれて歎いて居たけれども自分から髪をきって三位の弟の中納言の律師忠快に頭をそっていただいて泣きながら戒をたもって居た。男に別れた女の様をかえ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
には一人の友人をも持つことが出来なかったのである。また当時目白にはかの有名な雲照律師がおられたが、目白と早稲田と目と鼻の間でいながら、私は基督教徒であるため、つ....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
《みだぼとけ》 書記|典主《てんず》故園に遊ぶ冬至《とうじ》かな 沙弥《しゃみ》律師ころり/\と衾《ふすま》かな さゝめこと頭巾《づきん》にかつく羽折《はをり》....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
上がっている古い城の白壁は、幾羽の鷺が翅をひろげて飛びかうようにも見られた。赤松律師則祐が初めに宮方となって旗揚げをした時に、この姫山の古城を修理したのであるが....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
霊仙元和十五年九月十五日到此蘭若」としてあった。それから持っておった物などは常暁律師がシナに留学した時にシナ人弟子から受け取って還った。大元帥法という仏教の儀式....
法然行伝」より 著者:中里介山
生の間毎年法然に供養をしたということである。 醍醐《だいご》に三論宗の先達で権律師《ごんりっし》寛雅という人があった。そこへ法然が訪ねて行って、自分の所存を述....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
た。その頃まだ百五十首ばかり読めない歌が残っていたのだが、それは鎌倉の中頃、仙覚律師の新点で一応すべて訓み解かれるようになるのである。それは先のことだからともか....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
後法師の語はしばらくわが古書にみえぬ。欽明天皇十三年に仏法が伝わって後も、僧尼・律師・呪禁師・沙門等の称はあるが、法師の通称はみえておらぬ。用明天皇二年、帝病あ....