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「後世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後世の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片恋」より 著者:芥川竜之介
もないくらいだ。」「だが、恋愛小説の傑作は沢山あるじゃないか。」「それだけまた、後世《こうせい》にのこらなかった愚作の数も、思いやられると云うものさ。」) そ....
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
幼稚なる偶像破壊者《アイコノクラスト》の手を免がれて、記憶すべき日本の騎士時代を後世に伝えんとする天主閣の数は、わずかに十指を屈するのほかに出ない。自分はその一....
」より 著者:芥川竜之介
仁朝《すいにんちょう》の貉は、ただ肚裡《とり》に明珠《めいしゆ》を蔵しただけで、後世の貉の如く変化《へんげ》自在を極《きわ》めた訳ではない。すると、貉の化けたの....
野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
ある。第一、着附の下に、足と云うものがない。口が開《あ》いたり、目が動いたりする後世の人形に比べれば、格段な相違である。手の指を動かす事はあるが、それも滅多《め....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
日彼の共同研究者であったケプラー(Kepler)の観測の基礎を成したもので、また後世ベッセル(Bessel)をしてティコ・ブラーヘを『天文学者の王』と名付けさせ....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
る、所謂「統制」を與える必要を生じた。マルクス主義はその最初の頃のものであり、以後世界をあげて統制主義の歴史段階に入つた。ソ連の共産黨はじめ、イギリス、フランス....
天守物語」より 著者:泉鏡花
あ、私も、もう一目、あの、気高い、美しいお顔が見たい。(相縋る。) 夫人 前世も後世も要らないが、せめてこうして居とうござんす。 図書 や、天守下で叫んでいる。....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
かけの、あの草の上、樹の下に、美い色の水を見る、描いたるごとき夢幻の境、前世か、後世か、ある処の一面の絵の景色が、彩色した影のごとくに浮んだので、ああ、このまま....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ってもステーントン・モーゼスで、その手に成れる自動書記の産物『霊訓』は、たしかに後世に残るべき、斯界のクラシックである。日本の学会に、その真価が殆ど認められてい....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
、江戸の事も比較的多く見聞きし得たのである。それもただ自らプレイする気持だけで、後世に語り伝えようと思うて研究した訳ではないが、お望みとあらばとにかく漫然である....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
ある。これが一転して玩具化したのである。 二 かく稽えて見ると、後世全く無意味|荒唐と思われる玩具にも、深き歴史的背景と人間生活の真味が宿ってい....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の最も著名なるもののみである。たといこれらの発見なしとするも、ファラデーの名声は後世に伝うるに足るべく、すなわちガス体の液化、摩擦電気、電気鰻の起す電気、水力に....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
川|累世の恩義に対し相済まざるのみならず、苟も一個の士人たる徳義操行において天下後世に申訳あるべからず。瘠我慢一篇の精神も専らここに疑を存しあえてこれを後世の輿....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
け。……ところで、奴が死んでみると、俺たち彼の仲間は、奴の作品を最も正しい方法で後世に遺す義務を感ずるのだ。ところで、俺は九頭竜にいった。いやしくもおまえさんが....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
感を催さない訳には行かなかった。しかし僕等の大川へ水泳を習いに行ったということも後世には不可解に感じられるであろう。現に今でもO君などは「この川でも泳いだりした....