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後回し
「後回し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後回しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
まい。と云うのは、そうすれば常識とは、その内容から云って(その全体の態度のことは
後回しにして)、単に社会の各人に平均的に通用する客観性を持つだけではなく、それが....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
在の概念なのである。この場合人々は存在するもの・存在物乃至存在者・を考えることを
後回しにして、まず第一歩として、存在すること・「存在する」・という概念を念頭に置....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ば、相当の役に立つ文庫が出来るだろうということがわかるのである。本の所有の問題は
後回しにしても、本の貸借関係が円滑に行くことによってだけでも克服される困難は決し....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
係に、苟も資本に直接不利なものに対しては、社会政策的立法の二階から目薬的な利益は
後回しにして、わが議員達は反対しなければならぬ良心を持っている。処が間の悪いこと....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
たこ》だらけの手で稼《かせ》いだ一カペイカ、二カペイカの金を、家族や国家の入用を
後回しにして、ここへ持って来たんでさ! ほんとにお偉い方丈様、あなたたちは人民の....
「沖縄帰郷始末記」より 著者:山之口貘
ても、原稿を持って行っての上でなら、こちらもあきらめがつくわけで帰京のあいさつを
後回しにしてその原稿をまず書くことにしたのである。 しかし、六、七枚書いたが、....
「装幀の悩み」より 著者:山之口貘
がいかないまま誰かに頼むということも、ぼくにとって困難なことなので、装幀のことは
後回しに考えることにしたのである。 山雅房から出した詩集には、ぼくの意志でない....