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後図
「後図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後図の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
って帰りに門を出ようとしたら偶然|老梅《ろうばい》君に出逢ったのさ。あの男が卒業
後図書館に足が向くとはよほど不思議な事だと思って感心に勉強するねと云ったら先生妙....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
難になって来たので、もともとその土地出身者ではあり、松木の旅館業経験をたよりに、
後図をはかる気にもなって、二、三の共同出資者を物色し始めた。その方はまあそれとし....
「日記」より 著者:宮本百合子
今の主婦が、充分な仕事を仕得ないのは、決して無理ではない。真個にやれないのだ。午
後図書館に行く。同じ部屋でいろいろする人が粗野なのが多くて、いやな気持がする。 ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
て取ることじゃ! 彼こそ昨夜の密話を残らず聞きおったに相違ない、生かしておいては
後図の妨げ、大事の破綻を醸そうも知れぬ。よいか!」 「はっ」 「充分、そちに討て....
「三国志」より 著者:吉川英治
、しかし、再起の希望は、決して失われていない。 「ひとまず、河内郡に落ちのびて、
後図を計るとしよう」 曹操はいった。 夏侯惇、曹仁たちも、 「それがよいでし....
「三国志」より 著者:吉川英治
、それらの文吏をも採用してよく能才を用い、平和の復興に努めさせた。 そしてなお
後図の治安は治安として、自身は征馬を南へすすめていたのである。 その頃、呉郡(....
「三国志」より 著者:吉川英治
ろう」 漢中の軍民は、伝え聞いて皆、孔明とともに自己を責めた。そして練武研心、
後図を抱いて、毎日、魏の空を睨まえない日はなかった。 もちろん孔明その人も、捲....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
く、このさい佐渡の日野資朝と或る気脈を結んでおくには、絶好な機会とみて、じぶんの
後図のためにも、考えついたことなのである。 「おそらくは、すでに俊基朝臣を斬る処....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ださい。悪うございました」 「事は、破れたが、敵にやぶれたわけではない。何とでも
後図は考えられる。これしきの蹉跌に、すぐメソメソするようなことで、ゆくゆく、宮方....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のころまでには、九州、四国、山陽のお味方をこぞッて、再び上洛のご予定にて、着々、
後図をめぐらしておられまする。で、その日には、ぜひとも新田軍の背後より、楠木どの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちてくれい。さあれ、途中の難もはかり知れぬが、生きるかぎり生きのびて、ふるさとの
後図のために余生を尽せ」 「…………」 「命じる!」 次の一|喝に、人々は耳を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る部隊を差向ける事となったのである。そこで大王は一七四二年四月ベーメンに退却し、
後図を策する考えであった。墺軍はこれを圧して迫り来たり、大王の戦勢頗る危険であっ....