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「後度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後度の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て葛城はお馨さんの事を云うた。ゆく/\世話になろうと思うて居ると云うた。而して今後度々上る様に云って置いたから宜しく頼む、と云うた。斯くて葛城は亜米利加に渡った....
黒白ストーリー」より 著者:杉山萠円
のがあった。歌寿は不審がった。夜になると僅かな音にも眼を覚ました。それでも、その後度々の金包が彼女の枕元に置かれた。歌寿はその金に少しも手を附けずに寝床の下に隠....
父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
ている奴だ。アイツはタダの正直者じゃない」 全く以てその通りであった。 その後度々上京したが、時々思い出したようにコンナ事を云った。 「俺が今死んだら貴様は....
トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
もなかった。勇吉は計画が全く徒労になったような気がしてがっかりした。 刑事も其後度々やって来たという妻の話であった。何うかすると、夜などこっそり様子を見に来る....
椎の木」より 著者:豊島与志雄
、おかしいだろうが、古人は、木や石を神にまで祭りあげたことさえある。 僕はその後度々その椎の木の方へ散歩の足を向けた。百坪ほども枝葉をのばして、こんもりと茂っ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
」と解している。 さらにこのハシタという語のほかにハシタナという語がある。堀河後度百首に、 さもこそは峯の嵐の荒からぬ、あなはしたなの槙の板戸や。 源氏桐壺....
ひとりすまう」より 著者:織田作之助
れた。夫は間も無く死んで、明日子は白浜の近くのT港にある実家に帰った。轡川はその後度々白浜温泉まで出掛け、彼女を呼び出した。轡川は彼女に結婚してくれと言うのだが....