後房[語句情報] » 後房

「後房〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後房の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
抗を示すような異性を愛したいと思った。 そのために、彼は家中の高禄の士の娘を、後房へ連れて来させた。が、彼らも忠直卿のいうことを、殿の仰せとばかり、ただ不可抗....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ると、床が滑石で張り詰められてあり、その天井が非常に高いのが何より目立つ特色で、後房に通ずる戸口には黒色の垂れ布がかけられてあり、中庭に通ずる戸口には厳重な扉が....
悟浄出世」より 著者:中島敦
とど》まっていただこうとは思いませぬから、ほんとうのことを申しますが、実は、私の後房では毎年百人ずつの若い男が困憊《つかれ》のために死んでいきます。しかしね、断....
縁談」より 著者:佐藤垢石
おいた写真と、戸籍謄本とを至急返送して貰いたい。次に、申すまでのこともないが、今後房州へ釣りにきても私のところへは立ち寄ってくれるな―― と書いてある。 つ....
三国志」より 著者:吉川英治
て、欄階にくくりつけてしまった。 そして客堂をはじめ、書院、主人の居室、家族の後房、祖堂、宝庫、傭人たちの住む邸内の各舎まで、千余の兵でことごとく家探しをさせ....
黒田如水」より 著者:吉川英治
などとつけつけいった。 摂津守村重も、この一婦人には閉口のていだった。由来、後房のおさまらないのがこの猛将の欠点だという世評もあるほどに、彼のあまいことは隠....