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後書
「後書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恥」より 著者:太宰治
まぬるい。草原をころげ廻って、わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。サムエル
後書にありました。「タマル、灰を其《そ》の首《こうべ》に蒙《かむ》り、着たる振袖....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
し違うね」と云った。
哲学者の意見によって落雲館との喧嘩を思い留った主人はその
後書斎に立て籠《こも》ってしきりに何か考えている。彼の忠告を容《い》れて静坐の裡....
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
うに成って、先生の奥さんと一緒に讃美歌の本を開けていた。先生は哥林多《コリント》
後書の第五章の一節を読んだ。亡くなった生徒の為に先生が弔いの言葉を述べた時は、年....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
斯世に於て無きことは言わずして明かである、義の国は義の君が再び世に」とある(彼得
後書三章十三節)、而して斯かる新天地の現わるる時に、義を慕う者の饑渇は充分に癒さ....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
讃美歌が信徒側の人々によって歌われた。祈祷、履歴、聖書の朗読という順序で、哥林多
後書の第五章の一節が読まれた。私達の学校の校長は弔いの言葉を述べた。人誰か死なか....
「パウロの混乱」より 著者:太宰治
私でも、いくらかは知っているような気がしているのだけれども、ロマ書、コリント前・
後書、ガラテヤ書など所謂パウロの四大基本書簡の研究までは、なかなか手がとどかない....
「逝けるマクシム・ゴーリキイ」より 著者:宮本百合子
の全部を素朴に投げかけたのであった。 この三人暮しの有様は、オリガがなくなって
後書かれた「初恋について」の中に色濃やかな鮮やかさで、情愛ふかく描かれている。 ....
「「愛と死」」より 著者:宮本百合子
私たちの心に何か深い疑問をよびさますものがある。そして、その疑問は、その単行本の
後書きを読むと一層かき立てられる。「愛と死、之は誰もが一度は通らねばならない。人....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、その全幅を傾けて居り愉快です。木星社から出た本が三版目になりこの秋か冬出ます。
後書を発展的な見地に立って私が自身の名でかくつもりです。私はもうその位の経験は積....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
た絵をかいて。これはもう原稿をわたす必要あり。木星社の本は二十五日です。私はその
後書きを、心を傾けたおくりものとして一月の二十三日に書きます。よいものを書きます....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
水中に投ぜられた小石のようにその中に没する。」 (九)「革命劇」への結末はその
後書かれた。それは獅子座の流星群である。 常に一致についての考えである。人間....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
か、さもなくば大抵黙っていたが、子供等には冗談を云ったり一緒に騒いだりした。朝飯
後書斎で手紙の返事、十時に助手のゴルドン出勤、その日の仕事の打合せ、午前中は大抵....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
たいのである。「可能性の文学」という明確な理論が私にあるわけではない。私はただ今
後書いて行くだろう小説の可能性に関しては、一行の虚構も毛嫌いする日本の伝統的小説....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
す。 昭和六年一月一日、朝から元気で病院の医員たちの年賀を受けられましたが、午
後書斎へはいられて、突然発病されたらしく、誰も臨終には間に合わなかったそうです。....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
れて帰らなくてはなりません。あなたの「母たちと子たち」についての私の感想は、帰国
後書き送ります。今は心せわしくてその暇を持ちませんから。 秋からは東京に行かれ....