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後期
「後期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
までとで、政治経済の方面から日常生活の風俗習慣にいたるまでが、おのずからに前期と
後期とに分かたれていた。 明治の初期にはいわゆる文明開化の風が吹きまくって、鉄....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
詣づれば宸筆を添へて差し出さる」とある。 戦乱の末期 此の戦乱の
後期で注目す可きは賊軍の悪名を受けた西軍が南朝の後裔を戴いたことである。日尊と称....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
を極め出したのである。その結果近代のフランスにおいて、とうとう印象派が起り、次に
後期印象派が起り、キュービストとなり、構成派となり未来派となり、ダダとなり、あら....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
から出発し、そしてレクタアがその写字生をつとめたものである。他の場合、殊に通信の
後期五年間に於ては、一団の霊達が各自自分の書体で通信を寄越した。 『通信を受取る....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
で、その単純素朴のうちにいいがたい香気のするものである。こういう語気は万葉集でも
後期の歌にはもはや感ずることの出来ないものである。「わが背子は」というのは客観的....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
般科学の進歩等の影響に刺激され、また資料を提供されて豊富となって来ている。しかし
後期のものがすべての点において前期のものにまさっているとはいえない。ある時代には....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
「別天地」に於ても明かに看取されるし、他の戦争以外のことを扱った小説でも、比較的
後期の「竹の木戸」「二老人」等は別として、多くは支配的地位にある者に眼がむけられ....
「露の答」より 著者:坂口安吾
ことになったのは、木村鉄山先生のはからいでした。先生は明治中期の政客ですが、明治
後期は企業家、大正以後は趣味家です。別段出入りをしていたわけではなかったのですが....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ているのです。入鹿蝦夷が殺される皇極天皇の四年間だけでなく、その前代の欽明天皇の
後期ごろから、何千語あるのか何方語あるのか知らないが、夥しく言葉を費して、なんと....
「ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
は出来なかったであろう。 だから彼が画家として立ったなら、印象派から一歩進んだ
後期印象派画家として彩管をふるったことであろうと思われる。....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
ホンテという筆名をもった一時代で、つまり初期のユーモア作家としての活動期である。
後期はこれと明白に区別されるいわばチェーホフの本格的な文学生活であって、この時代....
「「可愛い女 犬を連れた奥さん 他一編」あとがき」より 著者:神西清
での気分の深さ、更には暗鬱な地膚のうえに漂うそこはかとないほの明りなどによって、
後期のチェーホフの芸術的特徴を遺憾なく発揮しており、彼の生涯を通じての一代表作た....
「島原の夢」より 著者:岡本綺堂
までとで、政治経済の方面から日常生活の風俗習慣にいたるまでが、おのずからに前期と
後期とに分たれていた。 明治の初期にはいわゆる文明開化の風が吹きまくって、鉄道....
「こがらし」より 著者:岩本素白
いものであった。それから私が其の中学を終えて更に上の学校へはいったのは、明治時代
後期の初めである。この文章の中で、初期、中期、
後期などというのは、単に明治時代を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ら来た一種の錯誤感で、こういうことは東洋と西洋との間にもよくありますよ。浮世絵と
後期印象派、芭蕉あたりの象徴句とマラルメあたりの仏蘭西象徴派との関係、調べるとま....