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「後輩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後輩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
の人格の下等さがわかるではないか。――手紙はこういう文句ではじまって、先輩として後輩を食客に置かないのは、鄙吝《ひりん》のなすところだという攻撃で、わずかに局を....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
覚し時計を鳴らすのは、何かのあてこすりだろうということになったのだ。丁度、土門の後輩が部長に昇進して、創立以来の古参の土門には気の毒なことだともっぱら同情されて....
自叙伝」より 著者:大杉栄
で僕はすっかり山田等の「仲間」になってしまった。 二 第一期生は、最初の後輩である第二期生に対しては、ずいぶんひどく威張った。またずいぶんひどくいじめた....
単独行」より 著者:加藤文太郎
ない。彼の臆病な心は先輩や案内に迷惑をかけることを恐れ、彼の利己心は足手まといの後輩を喜ばず、ついに心のおもむくがまま独りの山旅へと進んで行ったのではなかろうか....
獄中記」より 著者:大杉栄
らいだが、刑期は山口や山川の方が一、二年多い筈だ。僕なんぞは仲間のうちではずっと後輩の方なんだ。 初陣は二十二の春、日本社会党(今はこんなものはない)の発起で....
故郷」より 著者:井上紅梅
とを知った。わたしは遂に閏土と隔絶してこの位置まで来てしまった。けれど、わたしの後輩はやはり一脈の気を通わしているではないか。宏兒は水生を思念しているではないか....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
階に上って、この日はひっそりと話し合っていた。友達というのは同じ郷里から出てきた後輩で、同じ役所に勤めているのである。そこへ下から、男の児が無事に生れたという知....
役者の一生」より 著者:折口信夫
阪から戻って来たのも、やはり二十九年であった。この間に福助はうんと延び、ずうっと後輩の尾上栄三郎(後の梅幸)も相当の役をする様になっていた。 東京に帰って来てし....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
れから宗教その他の思想問題について種々意見を発表したのである。それから自分よりは後輩ではあるが、三宅雄二郎、井上円了、有賀長雄、大西|祝《はじめ》、清沢満之《き....
源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
なかったらしい。 かつては自分の相手方であった団菊左の諸名優も相次いで凋落し、後輩の若い俳優らが時を得顔に跋扈しているのを見ると、彼はその仲間入りをするのを快....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
ある。そういった評判だった。そして引立てて呉れる先輩も出来、引廻して貰おうとする後輩も出来て来た。 同輩ぐらいの年期の雲水は彼を信じられる頼母しい友人と認めて....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
浮んで来ない。 「ホームから窓を叩く者があるので誰かと思って見ると、われわれより後輩の市岡さ。鉱山の調査で中野君を釧路へ案内した帰りで、中野君もこの汽車に乗り込....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
学芸会の際、河合栄治郎氏がしばしば白線入りの一高帽で来たり、帝大入学後は角帽姿で後輩を指導したことは忘れられず、私が政治に生きたいと考えるようになったさまざまの....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ばならない。私は世人の誤解に抗議するとともに、私のこの態度だけは、わが同僚並びに後輩の諸君に私のようにせられることを、おすすめするものである。 私は一試案を作....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
葵山氏も来た。詩人も来た。小説家も来た。評論家も来た。画家も来た。 私のような後輩は、この会へ出席出来るというだけでも、非常な感激であり、非常な光栄だった。 ....