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後込
「後込〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後込の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤い蝋燭」より 著者:新美南吉
危い。そんなに近よってはいけない。爆発するから」といいました。 みんなは驚いて
後込《しりごみ》しました。 そこで猿は花火というものが、どんなに大きな音をして....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
不断から武芸を指南するのも、こういう時の用心ではないか。よしよし、貴公らが臆病に
後込みしているなら、この左内が自身で行く」 彼は帯を締め直して立ち上がった。こ....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
ぞ。 甚吉 一揆の加担人か。こんな時、下手まごつくと首が飛ぶし、それかというて、
後込みしとると一揆からひどい目にあうしのう。 おきん とにかく、行って来るがええ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ります」 「三百両……」 七兵衛は、そこで、ちょっと黙ってしまったのは、むろん
後込《しりご》みをしてしまったものと兵馬は諦《あきら》め、いっそこんなことをいわ....
「崖下の池」より 著者:豊島与志雄
そひそ囁きあっていました。 全体が、ちょっと変梃な雰囲気で、好奇心に燃えながら
後込みしてるかのようでした。 恒吉は煙草をふかしながら、池のまわりをぶらつきま....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
のであった。 腰をずるずるずるずると、台所の板に摺らして、女房の居る敷居の方へ
後込しながら震え声で、 「串、串戯をするな、誰、誰だよ、御串戯もんですぜ。藪から....