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「後進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
むしろ先達《せんだつ》たる大都市が十年にして達しえた水準へ五年にして達しうるのが後進たる小都市の特権である。東京市民が現に腐心しつつあるものは、しばしば外国の旅....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は東亜連盟の結成と生産力大拡充という二つが重要な問題をなしております。科学文明の後進者であるわれわれが、この偉大な生産力の大拡充を強行するためには、普通の通り一....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
主義よりも遙かに能率高き指導精神であつた。しかるに第一次大戰以後、敗戰國もしくは後進國において、敗戰から立上り、或は先進國に追いつくため、自由主義よりも更に能率....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
巨人になると、その日課は時計のごとく正確で平凡であった。 ○私は自分の周囲にある後進者たちに対し、いまだかつて演出あるいは演技指導について何事をも説いたことがな....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
しめた物だが、ほとんどすべて未成品だ――を平気で、あせることなくやっている間に、後進または弟子であってまた対抗者なるミケランジェロやラファエルなどに圧倒されてし....
海底大陸」より 著者:海野十三
るほど、これはどうもだめだ。本艦を、もっと鉄水母からひきはなせ。おい、急いで全速後進だ」 ザベリン中尉が、顔をまっかにしてどなっている間に、潜水艦はようやくす....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
に持たせて置いた」と答えて尾張の首に巻き附けたのを解いて渡した。勝頼上帯に※んで後進もうとすると馬が疲労し尽して動かない。笠井肥後守この体を見て馳せ来るや、馬か....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
部へむかって出る噴射|瓦斯を、あべこべに前方へ出るように切替えた。つまり艇に全速後進をかけたのである。 大きな衝動が、搭乗の三名の肉体に伝わった。肉が骨から放....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
発表するまでは、他の人に話してくれるなと、特に書き添えて置いた。 ファラデーが後進の人達に話したのには、研究をどんどんとやり、やりてしまったら、まとめてすぐに....
「汐くみ」の画に就いて」より 著者:上村松園
画というものを亡ぼしたくないと存じます、亡ぼしたくはないばかりか、先輩の大家方や後進の人々が、もう少し美人画というものを認めて、奨励もし研究もして頂きたいと思い....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
なかったろう。平生の知己に対して進退|行蔵を公明にする態度は間然する処なく、我々後進は余り鄭重過ぎる通告に痛み入ったが、近い社員の解職は一片の葉書の通告で済まし....
」より 著者:カフカフランツ
もっていました。あの人は父を大いにほめあげることから始めました。父を組合の誉れ、後進の手本、欠かすことのできない組合員と呼び、父の退職は組合をほとんど破滅させて....
西航日録」より 著者:井上円了
横浜に着す。ときに拙作二首あり。 留別 力学多年在帝都、始知碌碌読書愚、欲扶後進開文運、再上航西万里途。 (学問の修得につとめて多くの歳月を東京ですごし、は....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
げて、たこの足のように八方へ伸びていく聯合紙器の未来図を描くのに忙しいのだ。私の後進たちが、存分に活躍できる舞台を用意するのがこれからの仕事でもあろう。私は農家....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に力を用いねばならない。今日の如くこれらがばらばらに勝手に造られているのは科学の後進国日本では特に戒心すべきである。 全国民の念力と天才の尊重(今日は天才的人....