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徒より
「徒より〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
徒よりの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年時代」より 著者:幸田露伴
ようになって来た。で、此頃はまだ頻りに学校で抜擢ということが流行って、少し他の生
徒より出来がよければ抜擢してずんずん進級せしめたのです。私もそれで幸いにどしどし....
「親友交歓」より 著者:太宰治
そめている余裕は無い。私は断言する。木村神崎韓信は、たしかにあのやけくその無頼の
徒より弱かったのだ、圧倒せられていたのだ。勝目が無かったのだ。キリストだって、時....
「惜別」より 著者:太宰治
た復讐心を見せつけられた時には、自己嫌悪みたいなものも加えられて、東京、大阪の生
徒よりも一層つよく地元の生徒を憎みたい気が起って来るのである。 「殴っちゃいけな....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
の傍観者なる悪名の裡に葬り去られんとするのは憤慨すべき事実である。われら哲学の学
徒より見れば、いまだかつて哲学者ほど人生に対して親切、熱烈、誠実なる者を知らぬの....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
になれず、二三日無届けで家にごろごろしていたが、学校から調べが来るという情報が生
徒よりはいったので、一週間欠席届を出して親達のいる小さな島へ旅立つことにした。女....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
た。 「可愛いわね、先生は。可愛い目をしていらっしゃるわね」 彼等は僕には女生
徒よりも一人前の女と云う感じを与えた。林檎を皮ごと噛じっていたり、キャラメルの紙....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
貸しそうな男ではない。ナポレオン型の顔立ちと茶色の目とは、かの頑固一点張りの聖教
徒よりも上手の頑固さをまざまざと物語っている。彼は地球の夜明け時代既に首斬役を開....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
うして、誰にもわかるように楷書で書かれなかったんでしょう。」 「楷書で書くと、生
徒より下手だから、みんなが有りがたがらないだろうって、冗談言っていられたよ。」 ....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
利益を得る力がなくなっていました。僕はもう二十八歳ですが、実際には十四歳の学校生
徒よりも無学なのです。なるほど僕は、物事をもっと考えもするし、僕の白昼夢はもっと....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
オヤえらいことネー。 服「ですけれども。大変にお体にはお毒ですネー。女生徒は男生
徒より大気《たいき》でないせえか。あんまりなまけませんてネ。ですからそんなに勉強....
「慶応義塾新議」より 著者:福沢諭吉
わるときは、その職分の高下に応じ、塾中の積金をもって多少に衣食の料を給すべし。生
徒より受教の費を出さしむるは、これらのためなり。 一、洋書の価は近来まことに下直....
「旅への誘い」より 著者:織田作之助
のではなかろうか。それ故返そうにも返せなかったのだ。 たぶん二人の仲は、その生
徒よりも三つか四つ歳上の姉が、苦学生だというその境遇に同情して、洋服のほころびを....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
でに御承知かもしれませんが、よほど深い偉い人らしいです。魚住さんはこの人を昔の仏
徒よりも偉いといって感心しています。死んだ梁川のひとりの友だちで梁川はこの人の小....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
宗僧侶は、その生計の一半は奉職の給料より出でて、一半はヤソ降誕および昇天日等、信
徒より献納せる布施、そのほか葬婚等の節得るところの謝礼より出ずるなり。 フラン....