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従事
「従事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
従事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
、私は一昨日、学校も辞職しました。今後の私は、全力を挙げて、超自然的現象の研究に
従事するつもりでございます。閣下は恐らく、一般世人と同様、私のこの計画を冷笑なさ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
肥《りょうひ》及び平戸《ひらど》天草《あまくさ》の諸島を遍歴して、古文書の蒐集に
従事した結果、偶然手に入れた文禄《ぶんろく》年間の MSS. 中から、ついに「さ....
「或る女」より 著者:有島武郎
はその一団を犬儒派《けんじゅは》と呼びなした。彼らがどんな種類の人でどんな職業に
従事しているかを知る者はなかった。岡などは本能的にその人たちを忌《い》みきらって....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
最上の生活にあるとは思わない。私はやはり何者にか申しわけをしながら、自分の仕事に
従事しているのだ。……私は元来芸術に対しては深い愛着を持っている。芸術上の仕事を....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
純粋な表現を成就しようということだ。縦令その人が政治にかかわっていようが、生産に
従事していようが、税吏であろうが、娼婦であろうが、その粗雑な生活材料のゆるす限り....
「転機」より 著者:伊藤野枝
、伝道という「奴隷の勉強をもって働き、乞食の名誉をもって死ぬかもしれない」仕事に
従事する人達の真に高価な「生き甲斐」というようなものが本当に解るような気がした。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
五月号に其の筆記が載せられた。 日本でこの方面の研究は日がまだ浅い、この研究に
従事した福来友吉博士が無知の東京帝大理学部の排斥により同大学を追われたのは二十余....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
であり、又死後に於て魂の辿るべき宿命の問題である。多年物理学的諸現象の考察にのみ
従事せる人達の頭脳は、この種の問題の研究には、適当であるとは言われない。 同様....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
聞いてみるとその子の父親が実は人形使いなので、ふだんは職人か何か堅気の職業に
従事しているのであつた。それにしても、その子供がいつたい何を手伝いに行くのかと思....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
で、何時どんな負傷をするか知れないのではあるが、それでもファラデーは喜んで実験に
従事し、夕方になって用が済むと、横笛を吹いたりして楽しんでおった。 ファラデー....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
築きたるその上に、更らに兵庫の和田岬に新砲台の建築を命じたるその命を受けて築造に
従事せしはすなわち勝氏にして、その目的は固より攘夷に外ならず。勝氏は真実の攘夷論....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
地方にては女子はもっぱら機業をもって職とすることなるに、「とく」に限りてこの業に
従事せしむることあたわざるときは、徒食せしむるよりほかなきをもって、養家にありて....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
初めてわが無形上の文明は、はるかに欧米の下にあることを発見したるがごとし。商業に
従事するものは、わが商人の小利小欲に汲々として大利を忘れ、公衆永久の信用を重んぜ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
産省の官僚が発表したところによっても、貿易の自由化が行なわれれば、鉱工業の生産に
従事する従業員は百三十七万人失業者が出るであろうといわれておるのであります。まっ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
嚢のように熟知していた」と云っているが如く、ナポレオンはイタリア軍に属して作戦に
従事したこともあり、イタリア軍司令官に任ぜらるる前は公安委員会作戦部に服務してイ....