得意場[語句情報] » 得意場

「得意場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

得意場の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
仕事に行った」 勝次郎はこの頃ようよう一人前の職人になったのであるから、自分の得意場などは持っていない。いつも親方に引き廻されているのであるが、六月から七月に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
でどこへか持ち込むことが判りました。川春はなかなか大きい店で、旗本屋敷や大町人の得意場を持っている。前に云ったような人間の多い時代ですから、旗本の隠居や大町人の....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ございましたか。お役には立ちますまいが、この後ともに何分よろしくお願い申します」得意場が一軒ふえることと思って、お初は笑顔をつくって如才なく挨拶した。二人を無理....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は恐れ入って白状した。甲州屋のお直はここの家へ来たのである。きのうの午頃にお豊が得意場から帰ってくると、途中で倉田屋の娘と甲州屋のむすめが二人連れで来るのに逢っ....
新世帯」より 著者:徳田秋声
度のお菜までほとんど自分で見繕った。お作はただ鈍い機械のように引き廻されていた。得意場廻りをして来た小僧の一人が、ぶらりと帰って来たかと思うと、岡持をそこへ投り....