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得点
「得点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
得点の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
た》と骨牌の敷布の汚れたのを持って来た。その骨牌を扇面の形に置いて見せた。各自の
得点を記《しる》すための石盤と白墨とをも持って来た。薄暗い部屋の内へ射《さ》し入....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
後九時すこし前でした。皆はほっとした顔付で静かに煙草をくゆらしたり、貼り出された
得点表の前に雑談を交えたりしていました。いよいよ最後の第三回戦は九時五分過ぎから....
「斗南先生」より 著者:中島敦
ていた極東オリンピックのことを彼に訊ねた。そして、陸上競技で支那《シナ》が依然無
得点であることを彼の口から確かめると、我が意を得たというような調子で、「こういう....
「イズムの功過」より 著者:夏目漱石
ひってき》すべきものである。僅《わずか》一行の数字の裏面《りめん》に、僅か二位の
得点の背景に殆どありのままには繰返しがたき、多くの時と事と人間と、その人間の努力....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の事と思う。前項に述べた通り、馬ほど喪心しやすき畜生なきと同時に、この損点がまた
得点となりて、たちまち眼前へ立ちはだかった人を極めて怖るる余り、畏れ入りて静まり....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
だと云わねばならぬ。
比較的小選挙区に於ける定員制の弊、比例代表制の必要など、
得点数と当選数とが平行しないという矛盾に基くのだが、夫は、ここでの大衆がもつ機械....
「ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
はり上手な人の数が少なくて、上手でない人の数が多いから不思議である。黒板に競技の
得点表のようなものが書いてある。一等から十等まで賞が出ている。これなら楽しみが多....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
た。 僕の見た二週間の野球見物に、これと云ってエキサイトしたゲームはなかった。
得点はクロスしても、試合の内容はエラー続出の有様だったり、本当に野球をたのしませ....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
るという故をもってする、有用なる生産物のあらゆる他の源泉以上に、土地が有つ所の、
得点ほど、普通に耳にするものはない。しかも土地が最も豊富であり、最も生産的であり....
「スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
を中心として、見えざる力の波紋が次から次へと二方向的に作用するのを見る。そして、
得点はともあれ瞬間息もつかせざる関係の構成、一人のTBに渡すハーフの一擲は十四の....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
大平にする――などという迂遠なものでは無く、のっけに、楚なら楚の王に逢い、楚国の
得点をもち上げたり、欠点を突いたりして、かくかくの楚国であるから、とても一国だけ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
ずかに卒業し得た位です。それも今から考えてみると全く教師のお情けでしょう、試験の
得点は落第点と殆《ほとん》ど間髪を容《い》れず卒業者中最後の末位でした、アハハ。....