御一緒[語句情報] »
御一緒
「御一緒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御一緒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
です。」
老人は微笑《びしょう》を浮べながら、親切そうに返事をした。
「まあ、
御一緒に歩きましょう。私はあなたとしばらくの間《あいだ》、御話しするために出て来....
「或る女」より 著者:有島武郎
にお出なさいな。……これが妹たちですの。どうかお友だちにしてくださいまし。お船で
御一緒だった岡|一《はじめ》様。……愛さんあなたお知り申していないの……あの失礼....
「赤外線男」より 著者:海野十三
りに行きましょうか」 「そうですか。じゃ子爵の御了解を得て来て下さい。よかったら
御一緒に参りましょう」 「ええ、いくわ」 ダリアは、まだ繃帯のとれぬ大きな頭を....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
始まりでした。奥様は大変お嘆きになって、お眼を真っ赤に泣きはらしながら、お父様と
御一緒にお帰りになるし、旦那様は、なにか大変不機嫌で、ろくに口をお利きにならない....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
頃に寝まれましたか? 洋吉さんは」 「昨夜ですか? 存じません。なんでも黒塚様と
御一緒に、久し振りだからって随分遅くまで御散歩のようでしたので――」 恰度この....
「断層顔」より 著者:海野十三
怪な顔は、奇妙な表情に変った。感情が動いたのである。 「私たちはこれからあなたと
御一緒に、この上の家へ参りたいと思います。そして私たちは、徹頭徹尾、あなたの味方....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
かと云おうとして、やっと思いとどまった。「それならいいのですがねえ」 「あたしも
御一緒に参りますわ。ああ嬉しい」 そのとき進少年が、艇の底にある倉庫から上って....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
館の方へお泊りになって、別荘へも昨晩一度御挨拶に来られましたが、今日、上杉さんと
御一緒に帰京されたそうで御座居ます。二人とも上杉さんとはお識合の様に聞いておりま....
「中支遊記」より 著者:上村松園
じ南京では畑支那派遣軍総司令官閣下に御挨拶に参上した。後宮総参謀長その他の幕僚も
御一緒であったが、畑大将は私が杭州で風邪をひき、二日ばかり微熱のために静養したの....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
、おいでなさいよ。先刻からお上りなさいッて、おっしゃってじゃありませんか。旦那が
御一緒じゃ厭なんですか。」 「そこどころじゃねえ、フウそうして、」 「あとで聞い....
「想い出」より 著者:上村松園
画学校も一年程しまして改革になり、松年先生は学校を退かれる事になり、その時、私も
御一緒に学校を辞めて、それからは専ら松年先生の塾で勉強する事になりました。松園と....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
ってお出かけになりました。私共はあのお仲の好い御夫婦の事でいらっしゃいますから、
御一緒に御散歩でも遊ばすのかと思い、気にも止めませんでした。が、云々』 当の東....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
えなってきたのです。それは嫉妬なのでございましょうか、私はある日、若様がお母様と
御一緒に見に来て下すった時、何という事なくむらむらと腹が立って、気狂いのように鷹....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
。 藤原冴子」 公正は遺書を読み終ると徐ろに席を起って、 「実はこれから皆様と
御一緒に観音の背部を開けようと思うのです。私共はまだ何も手をつけておりません。で....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
いい出すのでした。 『先生、私の家へお引越して入らして下さらない?』 『?』 『
御一緒に私と暮らして下さいません? 昔のように――。私の傍にいて下さらない? も....