御世話様[語句情報] » 御世話様

「御世話様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御世話様の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
ちょっと後《うし》ろを振り返ったが、 「熊《くま》さん、じゃ行ってくる。いろいろ御世話様」 と軽く力足《ちからあし》を二三度踏んだ。熊さんは無論亭主の名であるが....
」より 著者:島崎藤村
悄然としていた。それを見て、叔父は自分の旅を語り始めた。 「どうも叔父さん、種々御世話様で御座いました」と豊世が上って来て言った。「なんですか、私も是方へ来てか....
秋の反射」より 著者:宮本百合子
でおめにかかれませんよ、こう弱っちゃあね」 ごぼごぼと咳をした。 「どうも永年御世話様でございました」 彼女がもう二度と来ないということは、村人を寛大な心持....
二つの途」より 著者:豊島与志雄
。それから啓介の病床の裾の方を向いて、低く頭を下げ、誰にともなく云った。 「種々御世話様になりまして……。」 信子は益々低く頭を垂れて、襟に顔を埋めていた。木....
女心拾遺」より 著者:矢田津世子
まる前に、両親に伴われたおしもが更めて主人夫婦のもとへ挨拶に出た。 「いろいろと御世話様になりまして」 両親の辞儀をするのをみて、おしもも手をついて、しとやか....
式部小路」より 著者:泉鏡花
得はこれ什※。 「まあ。」 奴は、目をきょろきょろして、 「へへへへへ。」 「御世話様でした。」といってただ受取ったのが、女房の解せない様子は、奴もとより承知....