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「御中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
た砂は、粒が美しく揃って、並の火山礫などとは、容易に区別が出来る。また富士山の「御中道めぐり」と称して、山腹の五、六合目の間を一匝《いっそう》する道がある。これ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
正月二十一日 願い主 芝入舟町甚七店 束巻き師 源五兵衛 家出人お係りさま御中 というのが一通。 昨日、取り急ぎ書面をもってお訴え申し上げ候えども、い....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
天野新一郎のいることに気がつくと、 「天野氏、貴殿にははなはだ済まぬが、ちょっと御中座を願えまいか」 と、いった。 新一郎は、顔色が変った。 「何故?」美し....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
天から人類に与えられた特権である。人もし宇宙の霊妙な力を否定するならば、それは天御中主神の否定であり、日本国体の神聖は、その重大意義を失う結果となる。天照大神、....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ろしく御取捨|被下度、右重々御手数ながら御願申上候。早々 今宮六之助 問屋場御中 問屋場では鎧櫃を洗いきよめて、使のふたりに戻しました。これで鎧櫃からこぼ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
くして、仏の中に逃げ入りて不動を念じ給ひける程に、使求めけるに、新しき不動尊仏の御中におはしけり。それ怪しがりて抱き下ろして見るに、大師もとの姿になり給ひぬ。使....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
旗本小普請頭 大和田 十郎次 右証人 旗本 早乙女主水之介 大目付御係御中 「どうじゃ。十郎次、よくみい! そちを坊主にさせた仔細これで相解ろう。早う....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
て、木具屋の岩吉方から野辺の送りをいたしました。九月十三|夜に、渡邊織江は小梅の御中屋敷にて、お客来がござりまして、お召によって出張いたし、お饗応をいたしました....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
天と地とができあがりますと、それといっしょにわれわれ日本人のいちばんご先祖の、天御中主神とおっしゃる神さまが、天の上の高天原というところへお生まれになりました。....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
中で泊らず、須走口に下山、第二回は吉田口から五合目まで馬で行き、そこの室に一泊、御中道を北から南へと逆廻りして、御殿場に下りた。大宮口の時は、友人画家茨木猪之吉....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ちゃん」の原稿料として正に領掌仕候也。 四月三十日 俳書堂雑誌部御中 ○ 明治三十九年五月十九日(封書) 虚子先生|行春の感慨御同....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
りて、ひそかに持帰る事を許されている。ただし遅速はおいて、複写して、夫人の御人々御中に返したてまつるべき事は言うまでもなかろう。 今日は方々にお賽銭が多い。道....
間人考」より 著者:喜田貞吉
モノと呼ぶに対して、下司男をチュウゲンと呼んだ例も古い。古今著聞集に、 許されて御中間になされにけり。御幸の時は烏帽子かげして、くゝり高くあげて走りければ、興あ....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
に金をかふるにあらずや。 と、自己の素姓を書いておられる。また翌九年三月弟子檀那御中に宛てたいわゆる「佐渡御書」にも、 。心も又身に対すればこそ月|金にもたとふ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
主と書いてある。房は室で、坊とは違う。僧侶名宛ての文書に、何々御房とか、何某御房御中などとあるのは、今の手紙に侍者とか、侍者御中とか書くのと同じことで、寺の一室....