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御代
「御代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
もちが致した事は、先刻もう御耳に入れて置きました。誠にその時の私どもには、心から
御代替《ごだいがわ》りがしたと云う気が、――それも御屋形《おやかた》の中ばかりで....
「野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
けい》で、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。――「天下治まり、目出度い
御代なれば、かなたこなたにて宝合せをせらるるところ、なんじの知る通り、それがし方....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
会釈しながら訊いた。 玉藻の供の侍には遠光を見識っている者どももあった。関白家
御代参として玉藻が参詣を彼らが答えると、遠光は苦《にが》い顔をして言った。 「唯....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、女も笑った。「妹と二人で家をあけちゃあ困るんですけれど、きょうはよんどころない
御代参を頼まれたもんですからね。一人で二つ願っちゃあ、あんまり慾張っているようで....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
って、青田|越に富士の山に対した景色は、慈善市へ出掛ける貴女とよりは、浅間の社へ
御代参の御守殿という風があった。 車は病院所在地の横田の方から、この田畝を越し....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戒壇論、即ち日本国体論を明らかにしました。それで日蓮聖人の教え即ち仏教は、明治の
御代になって田中智学先生によって初めて全面的に、組織的に明らかにされたのでありま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
五左衛門を呼び出して調べた。かれは今年四十一歳で譜代の家来であった。 「先殿様の
御代から、かつて左様な噂を承ったことはござりませぬ。父からも何の話も聞き及びませ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
らゆっくり遣るべい。 その事よ。四海波静かにて、波も動かぬ時津風、枝を鳴らさぬ
御代なれや、と勿体ない、祝言の小謡を、聞噛りに謳う下から、勝負!とそれ、銭の取遣....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
、唯今私が不束に演じまするお話の中頃に、山中|孤家の怪しい婦人が、ちちんぷいぷい
御代の御宝と唱えて蝙蝠の印を結ぶ処がありますから、ちょっと申上げておくのでありま....
「虎」より 著者:岡本綺堂
の、これまで鯨などを扱ったことがないから、どう処分していいか判らない。ともかくも
御代官所へ届けるなぞと騒いでいる。それを聞き伝えて見物人が大勢あつまって来る。友....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
者の代参として、二人で行って貰いたい」 中間市助、宗匠の袖を引いて。 「それ、
御代参で御座いますよ。宗匠、分りましたか。二人は
御代参……ね、厄除の御守りを頂く....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
伝えられているが、たしかなことは判っていないのであるとか―― 筋は、継体天皇の
御代のことで――越前の国味真野の里に居給う大跡部の皇子が、御位を継がせ給うて継体....
「西航日録」より 著者:井上円了
致体の歌をつづりて、その喜びを述ぶ。 天日は云ふに及ばず旗までも世界を照す今日の
御代かな この郵船は、余が所乗の郵船とともに、同じくマルセイユを指して西航せる....
「古事記」より 著者:太安万侶
類は、もとのままにして改めません。大體書きました事は、天地のはじめから推古天皇の
御代まででございます。そこでアメノミナカヌシの神からヒコナギサウガヤフキアヘズの....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
うかね?」 と言いました。長左衛門は、益々恐縮して、 「これは誠に恐れ入ります。
御代官様の御相談ならばどんなことでも御相手になりましょう。どうか何んなりと仰せつ....