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御冷
「御冷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御冷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
だ二、三日は起き上がれますまい寝床にて、今宵日曜日の夜、陛下の下僕、あなたさまの
御冷酷に傷つくといえども、真心は元のままなる、R・エセックス」 わたしの美に征....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
ろは天下の絶景だよ。妹ながら天晴《あっぱれ》な姿勢だハハハハ」 「沢山《たんと》
御冷《おひ》やかしなさい。人がせっかく親切に言って上げるのに」 云いながら糸子....
「源氏物語」より 著者:紫式部
に見せていた。大輔《たゆう》の命婦はいろいろと近ごろの様子を話した。 「あまりに
御冷淡です。その方でなくても見ているものがこれではたまりません」 泣き出しそう....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ぬ恋人の悩みを作らせていた。そんな恨みの報いなのか源氏自身は中宮《ちゅうぐう》の
御冷淡さを歎《なげ》く苦しい涙ばかりを流していた。位をお退《ひ》きになった院と中....
「源氏物語」より 著者:紫式部
されない、人をお教えになるのには賢いことを仰せられても、御自身がこの場合に処して
御冷静でありうるであろうかと思っていた。 「あやまちなどの起こりようはありません....
「源氏物語」より 著者:紫式部
をお招きしても、片思いの苦しさだけは聞いていただきたいと思います。それだけです。
御冷淡な御様子はお恨めしく思いますが、もったいないあなた様なのですから、決して、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
に黒の小袿を着ていた。 「御息所のお亡れになったのを悲しむことと宮様のいつまでも
御冷淡であらせられるのをお恨みするのが私の心の全部になって、ほかのことは頭にあり....
「源氏物語」より 著者:紫式部
にしている二女のためにこの宮を婿に擬しているらしいのであるが、どうしたことか宮は
御冷淡であった。来賓の中で源中納言の以前よりもいっそうりっぱな青年高官と見える欠....
「源氏物語」より 著者:紫式部
がたにこの御縁談を取りなして成功させるだけの好意を示すべきであるのに、こちらでは
御冷淡な態度をおとり続けになりますので、私がかえって妨げをしているのではないかと....
「源氏物語」より 著者:紫式部
悲しいではありませんか。なんという宿命でしょう。こんなに真心の深い方をお二方とも
御冷淡になすって、御縁をお結びにならなかったとはね」 とも言って泣き合っていた....
「源氏物語」より 著者:紫式部
そのまま横になってしまった。中将はあちらで、 「どちらへおいでになったのですか、
御冷遇を受けますね。『秋を契れる』はただ私をおからかいになっただけなのですか」 ....