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御参り
「御参り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御参りの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
に一遍ずつ蠣殼町《かきがらちょう》の水天宮様《すいてんぐうさま》と深川の不動様へ
御参りをして、護摩《ごま》でも上げたかった。(現に須永は母の御供をしてこういう旧....
「行人」より 著者:夏目漱石
にその癇癪を巧《たくみ》に殺す事ができた。
その内に明神様《みょうじんさま》へ
御参りに行った母が帰って来た。彼女は自分の顔を見てようやく安心したというような色....
「新生」より 著者:島崎藤村
し、カトリックの国でなければ見られないような、古めかしい、物静かな御堂でしたよ。
御参りに行くような人も君、沢山あると見えて、その御堂を囲繞《とりま》いた鉄柵《て....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
城の北の紫紺樹《しこんじゅ》という樹の林の中に在る、石神の御廟《みたまや》に朝の
御参りをしたが、その時沢山の兵士が皆一時に剣を捧げて敬礼をした時の神々《こうごう....
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
遥《はる》かの海を渡って駒込の寂光院《じゃっこういん》に埋葬された。ここへ行って
御参りをしてきようと西片町《にしかたまち》の吾家《わがや》を出る。 冬の取《と....
「家」より 著者:島崎藤村
いつでも寺の前まで行きかけては、途中から引返した。 「父さんは薄情だ。子供の墓へ
御参りもしないで……」 とお雪はよくそれを言った。 寄ると触ると、家では子供....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
してきいたけれ共琴ひく音はしなかった。或は此の月の美くしさにさそわれて御堂などへ
御参りになっては居ないかと釈迦堂を始めとして御堂御堂をまわってたずねたけれ共小督....
「ひな勇はん」より 著者:宮本百合子
御ひき会せや、二人で御礼参りに行ってきやはらない、じきそこやさかえ、これまで毎朝
御参りして居たの……」「何故やめてしまったの行ってればいいのに――」「もういいの....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
と称して七つの小屋を巡拝し、またはその小屋を焼く以前に年寄たちが、御賽銭をもって
御参りする村があるのである。それを怠る者がだんだんと多くなって、いよいよこの小さ....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
しらえます間、一時、遺骨をお預けしておいたのでございます」 「納骨堂へは先日私も
御参りしましたのでよく存じて居ります」と云うと久子さんは丁寧におじぎして、感謝の....