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御召物
「御召物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御召物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ち》には、ただ、蛙《かわず》の声が聞えるばかり、雨は益《ますます》降りしきって、
御召物も濡れれば、御眼も眩《くら》むと云う情ない次第でございます。
それがほど....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
を注《つ》けて視《み》ると、黒髪《かみ》も人知れず染め、鏡を朝晩に眺《なが》め、
御召物の縞《しま》も華美《はで》なのを撰《よ》り、忌言葉《いみことば》は聞いたば....
「刺繍」より 著者:島崎藤村
いか。こう大塚さんは何気なく婆さんに尋ねた。 婆さんは不思議そうに、 「奥様の
御召物で御座いますか。何一つ御残し遊ばした物は御座いません。何から何まで御生家《....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
て新家元へ相伝の大任を終った翁が、藩公長知侯にお暇乞いに伺ったところ、御|垢付の
御召物を頂戴したという。 因に翁のこの時の帰郷の際には、藤堂伯、前田子、林皇后....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
し沈んだ方で、きりりとやや釣り気味の眼元には、すぐれた御気性がよく伺われました。
御召物は、これは又私どもの服装とはよほど異いまして、上衣はやや広い筒袖で、色合い....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
まあ、いらして下さったのね、ありがとう。嬉しいわ。さあおかけになって、あら、いい
御召物ね。えんじ色、よく御似合いだわ」 仁科たか子は狼狽した。 「主人はまだで....