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御好み
「御好み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御好みの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
でも人目《ひとめ》を驚かさなければ止まないと云う御勢いでございましたが、若殿様の
御好みは、どこまでも繊細で、またどこまでも優雅な趣がございましたように存じて居り....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
か、春日大明神か』とたずねたれば、足にて『春日大明神』と答えたり。つぎに、『酒を
御好みか、餅を
御好みか、菓子を
御好みか』とたずねたれば、『酒を好む』と答えたり。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
記されている。そんなわけで、この一派の人は轡をならべて和歌所に列した。後鳥羽院の
御好みが和歌所の歌風をこのようにして俊成・定家の御子左流に色づけたのである。 『....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
それを充分心得ている顔付だった。フレンド軒は横を向いて息をのんだ。この唐変木め、
御好み通り傷の十は進上してお帰しするから覚えていろと心に決めてしまったのだった。....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
だ一人、牧へ近づいて来て
「よい生犠《いけにえ》が、来よりました。老人、若いの、
御好み次第、生のよい生胆《いきぎも》がとれる――牧殿」
牧は、眼を閉じて、突立....
「裸体談義」より 著者:永井荷風
て呼んでもらうのである。一座敷時間は十分間ぐらいで、報酬は拾五円が普通、それ以上
御好みのきわどい芸をさせるには二、三十円であった。その当時、最初はこの女一人であ....