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「御嶽山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御嶽山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
か》は首を曲げてかの臍《へそ》を弄《もてあそ》びながら唄った。 木曽《きそ》の御嶽山《おんたけさん》は夏でも寒い、 袷《あわせ》遣《や》りたや足袋《たび....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ながら、中を覗込んでいた運転手が、チリン無しにちょうどそこの停留所に車を留めた。御嶽山を少し進んだ一ツ橋|通を右に見る辺りで、この街鉄は、これから御承知のごとく....
単独行」より 著者:加藤文太郎
を極め穂高連峯を縦走し上高地へ下山、平湯から乗鞍岳に登り石仏道を下山、日和田から御嶽山に登り王滝口下山、上松から駒ヶ岳に登り南駒ヶ岳まで縦走し飯島へ下山、八月中....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
と半蔵は妻に言って、父の病を祷るために御嶽神社への参籠を思い立った。王滝村とは御嶽山のすそにあたるところだ。木曾の総社の所在地だ。ちょうど街道も参覲交代制度変....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
二 半蔵は勝重を連れて、留守中のことを案じながら王滝から急いで来た。御嶽山麓の禰宜の家から彼がもらい受けて来た里宮|参籠記念のお札、それから神饌の白....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
って本庁の方へ出頭するまでの大体の手はずをきめる。彼も心から汗が出た。この上は、御嶽山麓の奥にある王滝村を訪ねさえすれば、それで一切の打ち合わせを終わるまでにこ....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
うことで、「六根」と「六境」といったものです。ところでその六根とは、あの富士山や御嶽山などへ登る行者たちが、「懺悔懺悔、六|根清浄」との二つが、揃って完全であっ....
乳房」より 著者:宮本百合子
わない。ひろ子にはまた別の不安もあった。家賃滞納で家主との間に悶着が起っていた。御嶽山お百草。そういう看板の横へ近頃新しく忠誠会第二支部という看板を下げた藤井は....
中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
しょう。「武術の道」なんていう言葉は、この時代としては不似合である。 四十頁の御嶽山で試合をするところ、双方の剣士を呼び出すのに、一方の「甲源一刀流の師範、宇....
木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
吉という男の児と二人ぎりで、木曽の山奥の杣小屋にさびしく暮らしていました。そこは御嶽山にのぼる黒沢口からさらに一里ほどの奥に引っ込んでいるので、登山者も強力もめ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
おやおや、あんぐりと口をあいて。……あっけにとられましたか?……嘘だと思ったら、御嶽山《おんたけさん》へでも行った時、よく気をつけて見ていらっしゃい、石窟《いわ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
っぱり神隠し。……かわいや、十三人のきりょうよしは、からす天狗にひっさらわれて、御嶽山へでも持って行かれ、今ごろは、さんざんに口説《くど》かれて困っているころで....
西航日録」より 著者:井上円了
ィートなり。その形わが日本の富士に似て、しかして富士のごとく美ならず、むしろ木曾御嶽山に比すべし。よって余、戯れに狂句をよみて、 レーニア山曰く、 我顔は兎....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
うしなますえ、しッかりして呉んなましよ花魁……エヽ、あの娘や、何うしたんだねえ、御嶽山のお水を持っておいでよ、なにをグズ/\してるんだよ、今ッから居寝りなんぞし....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
上にも、どういうわけでか浅間様が祀ってあります。それから伊豆半島の南の端、雲見の御嶽山にも浅間の社というのがありまして、この山も富士と非常に仲が悪いという話であ....