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御座る
「御座る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御座るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
いくな」 道が悪くて、軽い車体はゴム毯のように弾んだ。そのたびごとに、樽の上に
御座る店員先生は悲鳴をあげた。 「モシ、樽の上のあんちゃん。この道はどこへ続いて....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
も眼の中に」 「それならば未だ宜しいが、曲者有って、一時に目潰しでも投げたのでは
御座るまいか、ヒリヒリ致してどうも成り申さぬ」 大名行列の大勢ことごとくが、一....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
した。そこをぜひ画道修業の為に、視ておきとう御座りまする」 「それは御熱心な事で
御座る。幸い当方に於いても、三面の奇景は申すに及ばず、異なりたる風俗なんど、絵に....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
当家の娘は竜宮の乙姫が世話に砕けたという尤物。京大阪にもちょっとあれだけの美人は
御座るまいて」と黒い浪人は声を潜めながらもニコニコ顔で弁じ立てた。 「や、駒越氏....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
さてもさて、この顧問官殿もなあ 今では全く静肅、秘密を洩らしもせねば、生真目でも
御座る。 生前多弁な愚か者ではあったが ささ、お前の仕末もつけてやろうかのう。 ....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
れば、喜多実君か松野奏風君にきいてみるさ。両君はその「0」を掴むべく夢中になって
御座るようだから……。 ……オット……断っておくが、それは「金」の事じゃないよ。ハハハハ。....
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
る。生も死も、宇宙万般の現象も尋常茶番となって了う。哲学で候《そうろ》うの科学で
御座るのと言って、自分は天地の外に立《たっ》ているかの態度を以てこの宇宙を取扱う....
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
呼吸《いき》の音《ね》を続けますことやら。憚《はばか》りながら未《ま》だ三十二で
御座る。 まさかこの小《ちっ》ぽけな島、馬島《うましま》という島、人口百二十三....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
言うことなら聴かん理由にいかん」 先ずこんな調子。それで富岡先生は平気な顔して
御座る。大津は間もなく辞して玄関に出ると、梅子が送って来た。大津は梅子の顔を横目....
「葬られたる秘密」より 著者:小泉八雲
、お園の戒名を呼んで話しかけた『拙僧は貴女のお助けをするために、ここに来たもので
御座る。定めしその箪笥の中には、貴女の心配になるのも無理のない何かがあるのであろ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
物あるきせしあのお辰が雲の上人岩沼子爵様の愛娘と聞て吉兵衛仰天し、扨こそ神も仏も
御座る世じゃ、因果|覿面地ならしのよい所に蘿蔔は太りて、身持のよい者に運の実がな....
「菜の花物語」より 著者:児玉花外
の人が皆黙って送って行く――むろん本尊の花嫁御寮はその真中にしかも人力車に乗って
御座る――が恰ど自分の眼の前に来かかった。 黄な菜の花や、紅い蓮華草が綺麗に咲....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
に参られましたか。なかなかよい膝で御座った。まさにひと膝五千石、切腹せいとの謎で
御座るかな」 「その口が憎い。ひと膝五千石とは何ごとでござる。江戸八百万石、お上....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
之助という男は何うやら私《わし》が知ってるものらしい、それと一緒に此処《こゝ》へ
御座るというは、こりゃ私の家《とこ》へござらッしゃる客衆かも知れねえ、まア兎も角....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
寺の留守居で、雁田に居りました時分は毎度お目に懸りました事もありましたが、あれに
御座るは粥河様でござりまして、此の頃近辺に御寮が出来まして、浦賀へお出のときお藤....