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「御役所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御役所の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
元禄年間生類憐みの沙汰から、当時の餌差らが取った運命を見ても察せられる。 「京都御役所向大概覚書」に、 洛中洛外|餌指札之事 一、町餌さし三十四人 右前者....
来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
白浜平作※ 同 那来直八※ 岡本常吉小家 岡本常八※ 民政掛御役所様 右之者共奉候。以上。 未三月 久保村五人組 喜多武三郎 ....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
いには驚かざるをえぬ。 しかもかくの如きは、決して明治以来の事ではない。「京都御役所向大概覚書」によるに、今を距る二百四年前の正徳五年調査の「洛外穢多家数人数....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
和島鉄之進は、順賀橋の辺りを歩いていた。 18 本多|中務大輔の邸を過ぎ、書替御役所の前を通り、南の方へ歩いて行く。 ヂリヂリと熱い夏の午後で、通っている人....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
景は、ちょっと他の街道に見られない図だ。 五月にはいって、半蔵は木曾福島の地方御役所から呼ばれた用向きを済まし、同行した宿方のものと一緒に馬籠へ帰って来た。そ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
幾たびか木曾福島の方から回って来るお触れ状を読んだ。それは木曾谷中を支配する地方御役所よりの通知で、尾張藩からの厳命に余儀なくこんな通知を送るとの苦い心持ちが言....
水甕」より 著者:豊島与志雄
らの種々の通達がいつも余りにさし迫って来るので困るということについて、そのような御役所式な通達は無視して取り合わないがよかろうと、卒直に言ったことはありました。....
南国太平記」より 著者:直木三十五
を調べてみい」 「かしこまりました。裏道、抜道へは、よく知った者を出しましたし、御役所へも走らせましたから――」 調所は、黙って、床の間へ歩いて行った。手函の....
それから」より 著者:夏目漱石
受取って読むと、明朝何時までに御出《おいで》の事という文句があった。代助は、 「御役所風だね」と云いながら、わざと端書を門野に見せた。門野は、 「青山の御宅から....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
へ代々の墓詣りにとだけ言い遺して、丁稚《でっち》に菓子折を持たせたまま瓦町は書替御役所前の、天王様に近い養家清水屋の舗《みせ》を彼はふらりと出たのであった。 「....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
学術論文というものは『どうぞ卒業させて下さい』とか『博士にして下さい』とかいって御役所に差出す願書なぞとは全然、性質の違ったものである。規定された書式とか、文体....