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「御役目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御役目の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
、当時もう相当な資産家になっていたのでしょう。私が知ってからの彼の生活は、ほんの御役目だけ第×銀行へ出るほかは、いつも懐手《ふところで》をして遊んでいられると云....
自転車日記」より 著者:夏目漱石
ていかなる変化が余の眉目《びもく》の間《かん》に現るるかを検査する役目を務める、御役目御苦労の至りだ、この二婆さんの呵責《かしゃく》に逢《あっ》てより以来、余が....
明暗」より 著者:夏目漱石
か分らなくなった。ただ空疎な薄笑が瞬間の虚《きょ》を充《み》たした。しかしそれは御役目にもならない偽りの愛嬌《あいきょう》に過ぎなかった。 「いいえ、大変面白く....
名君忠之」より 著者:夢野久作
るかも知れぬが……しかし殿の御景色がこう早急ではのう」 「さればで御座るのう……御役目の御難儀、お察し申しまするわい」 「申上げます。アノ申上げます」 とお茶....
殺された天一坊」より 著者:浜尾四郎
でございます。永く御奉行様を存じ上げて居ります私は、御奉行様がほんとうに御自分の御役目の大切な所をはっきり掴もうとなさったのは、実に天一坊の御裁きの時だった、と....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
折角の御芳志ならば、今|些しばかり彼方の筑前領まで御見送り賜はりてむや。さすれば御役目|滞り無く相済みて、無益の殺生も御座なかる可く、御藩の恥辱とも相成るまじ。....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
よもや、鳶の者の二の舞はなされまい。何しろ御旗本でも御裕福な六浦琴之丞様。先殿の御役目が好かッたので、八万騎の中でも大パリパリ……だが、これが悪縁になってくれな....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
美の金はどれくらいであろうか。イヤ一時に千両二千両頂くよりも、何か物産一手捌きの御役目でも仰せつけられた方が、得分が多かろうで」とまるで夢中。 「まァ一体、どう....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
めをせずにお手当を頂くということはないでしょう」 「無論、そうでしょうとも、何か御役目があるのでしょう」 など誰もいいましたが、さて何をするのか、とうとう分らず....