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御意
「御意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
ま》だっていうから、まんざらでもないわね。」
「そうだ。兄きなら、なんでもお前の
御意《ぎょい》次第だから。」
「いやだわ。やきもちをやかれるのは、わたし大きらい....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ではございません。ございませんが、実は私一身のふり方につきまして、善悪とも先生の
御意見を承りたいのでございます。と申しますのは、唯今からざっと二十年ばかり以前、....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
祈りを終ると、静かに老女へこう云いました。
「跡はただ何事も、天主《てんしゅ》の
御意《ぎょい》次第と思うたが好《よ》い。――では釜のたぎっているのを幸い、茶でも....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
外の盗人どもと御談じになりました。
十五
「次第によっては、
御意《ぎょい》通り仕《つかまつ》らぬものでもございませぬ。」
恐ろしいくらいひ....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
ればこそ、御実検をお断り申し上げました。それを強《し》いてお目通りへ持って参れと
御意《ぎょい》なさるのはその好《よ》い証拠ではございませぬか?」
家康は花鳥《....
「竜」より 著者:芥川竜之介
とりまして、どのくらい恐多いかわかりません。が、御辞退申しましては反《かえ》って
御意《ぎょい》に逆《さから》う道理でございますから、御免を蒙って、一通り多曖《た....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
手打ちを待ち居りしに、上様には大きに笑わせられ、予の誤《あやまり》じゃ、ゆるせと
御意《ぎょい》あり。なお喜左衛門の忠直《ちゅうちょく》なるに感じ給い、御帰城の後....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
んにして、逆らわない気で、 「いや、何か、手前どもで、め組のものを召食って、大層
御意に叶ったから、是非寄越してくれと誰かが仰有るもんだから取あえず差立てたんだ。....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
九郎のように呼ぶなえ、と唇を捻曲げて、叔父さんとも言わせねえ、兄さんと呼べ、との
御意だね。 この叔父さんのお供だろう。道中の面白さ。酒はよし、景色はよし、日和....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
先の(やがて嬉しく溶けて流れて合うのじゃわいな)の方を聞かして欲しいと、山姫様、
御意遊ばす。」 藤助は杯でちょっと句切って、眉も口も引緊った。 「旦那方の前で....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
ぬ儀と、お伺いに罷出ましてござりまする。」 番頭は一大事のごとく、固くなって、
御意を得ると、夫人は何事もない風情、 「まあ、何とおっしゃる方。」 「はッ立花様....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
自分達の理想に協う章句を拾い出す。一人の予言者で間に合わなければ、多くの中から、
御意に召した箇所を選び出し、
御意に召さぬ箇所は勝手に放擲して、ここに継ぎ綴ぎだら....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
読する……泉の作で「山吹」と云う、まがいものの戯曲を、軽い頬杖で読んでいた。 「
御意で、へ、へ、へ、」 と唯今の御前のおおせに、恐入った体して、肩からずり下っ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
眼小僧は出ないかね。とさも聞惚れたる風を装おい、愉快げに問いかくれば、こは怪談の
御意に叶いしことと亭主は頻に乗地となり、「いえ世がこの通り開けましたで、そういう....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
法の五百年を神通力を以て二種に使い分けられたとの見解に到達した。日蓮教学の先輩の
御意見はどうもこれを肯定しないらしいが、私の直感、私の信仰からは、これが仏の思召....