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「御手伝い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御手伝いの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ひとりすまう」より 著者:織田作之助
ないかという心配も忘れてしまって、その日一日中明日子がぼくの前で轡川をやっつける御手伝いをしていた。 その夜、寝床にはいって、電燈を消してから、ぼくは今夜もま....
入梅」より 著者:久坂葉子
だが神戸の船工場につとめている人で、きっと神戸に住むと思うからおいそがしい時は又御手伝いに伺わせて頂きます、ということだった。あまり、とっぴなことで私はだまった....
好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
の捜査をもさせて頂きたいのです。いわば臨時の素人探偵として、この事件だけ、警察の御手伝いがして見たいのです」 康雄の熱心な語調に丑村刑事は動かされたらしい様子....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
よ」 「そうでござりましたか。よく分ってでござります。ではお菊どの、御造作ながら御手伝い下さりませ」 打揃いながら別室へ退《しりぞ》いていったかと思われました....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
蔑ろに致すは、即ち葵御宗家を蔑ろに致すも同然、必ずともに御気分の晴れまするよう、御手伝い仕りましょうが、一体いかほどばかりござりましたら?」 「左様喃。何を申す....
」より 著者:島崎藤村
「オイ、そんなところに立って見ていないで、ちと手伝いをしろ」と三吉が言た。 「御手伝いに来たんですよ」とお雪は笑った。 「お前達はその石塊を片付けナ」と三吉は....
」より 著者:島崎藤村
で迎えた。お俊|姉妹と聞いて、三吉も奥の方から出て来た。 「叔父さん。もっと早く御手伝いに伺う筈でしたが、つい学校の方がいそがしかったもんですから――」とお俊が....
新生」より 著者:島崎藤村
母さんの許《ところ》へ来ておくれよ」 「ええ、上りますとも。どうせ私は叔父さんの御手伝いに参りますからね」 と節子は答えて、一週に一度位ずつは叔父の手伝いかた....
科学に志す人へ」より 著者:寺田寅彦
忘れられぬ喜びであった。三年生のときはT先生の磁力測量の結果の整理に関する仕事の御手伝いをしながら生意気にも色々勝手な議論を持ちだしたりした。それを学生のいうこ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
守らしく、勝手口から、爺が出て来て 「旦那様」 「物を運ぶから頼むぞ」 「手前も御手伝い致します」 三人が、垣根のところへ引返すと、七瀬と、綱手とが、大きい包....
魔都」より 著者:久生十蘭
参りません。それでこういうお願いを申すんでございますが、出来ますことならば随分の御手伝いをさせて頂きたいんでございます。どうせわれわれの命なんぞは安いもので、日....
錦木」より 著者:宮本百合子
なく美くしいひなを持って来た。女はそれを光君の前に置いて、 「どうあそばします、御手伝いいたしましょう」 「あっちにおいで」 若者はそう云ったまま人形を抱いて....