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御料
「御料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
しきりに頼んでおります。わたくしも共どもにお詫びをいたしますから、どうか幾重にも
御料簡を……」 次郎左衛門は顔をそむけて聴かないふうをしていた。離れていると何....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
姉弟《ごきょうだい》のことですから、おあねえ様のゆくえをお探しなさるのはあなたの
御料簡次第ですが、蝶々の一件はあなた方がお手出しをなさらずに、どうぞわたくし共に....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
決して口外してはならないと、女房らをも堅く戒めているとのことであった。 「親方の
御料簡はよく判っています」と、半七も同情するように云った。「しかし世間の口はうる....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に詰まっているようで、なんにも咽喉へ通りそうもなかった。かずかず列べられた見事な
御料理にも彼女は碌々箸をつけなかった。ともかくも食事が済むと、また少し休息するが....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
の故郷いまわりでは、季節になると、この鶫を珍重すること一通りでない。料理屋が鶫｜
御料理、じぶ、おこのみなどという立看板を軒に掲げる。鶫うどん、鶫｜蕎麦と蕎麦屋ま....
「食魔」より 著者:岡本かの子
も気まりが悪うございますから、あんまり申しませんが、そういっちゃ何ですが、今日の
御料理には、ちぐはぐのところがございますけれど、まことというものが徹しているよう....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
り。） 春彦 由なきことを言い募って、細工のおさまたげをも省みぬ不調法、なにとぞ
御料簡くださりませ。 かえで これもわたしが姉様に、意見がましいことなど言うたが....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
峻を攀ず。なかなか大森林なり、五合目小屋にて休み木曾須原への下山道を聞く。上松の
御料林局にて聞きたるも同様道なしと言う。登ること数時間八合目の小屋着、昼食を食し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るというくらいのことです。この前日に京都の松茸を頂いたのは有難い。おかげで明晩の
御料理が一つ殖えました。そういう次第で、なんにも御馳走はありませんけれども、あな....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
ぶくぶく樺色に膨れて、湯気が立っていたです。 生豆腐の手掴に比べては、勿体ない
御料理と思った。それにくれるのが優しげなお婆さん。 地が性に合うで好う出来るが....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
側の長屋の中に、溝板の広い、格子戸造りで、この一軒だけ二階屋。 軒に、御手軽｜
御料理としたのが、宗山先生の住居だった。 （お客様。）と云う女の送りで、ずッと入....
「死者の書」より 著者:折口信夫
臣・藤原の遠つ祖あめの押雲根命。遠い昔の日のみ子さまのお喰しの、飯と、み酒を作る
御料の水を、大和国中残る隈なく捜し覓めました。 その頃、国原の水は、水渋臭く、土....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
活きてはおられません。あなたを慕って下さるなら、私も御恩がある。そういうあなたが
御料簡なら、私が身を棄ててあげましょう。一所になってあげましょうから、他の方に心....
「木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
いう身軽のいでたちで、肩には学校生徒のような茶色の雑嚢をかけていた。見たところ、
御料林を見分に来た県庁のお役人か、悪くいえば地方行商の薬売りか、まずそんなところ....
「古事記」より 著者:太安万侶
作つて、ガンを死人の食物を持つ役とし、サギを箒《ほうき》を持つ役とし、カワセミを
御料理人とし、スズメを碓《うす》を舂《つ》く女とし、キジを泣く役の女として、かよ....