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御方様
「御方様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御方様の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
作歌
仏国文学博士
▼ああア――アア――あああ。右や左の
御方様へ。旦那|御新造、紳士や淑女、お年寄がた、お若いお方。お立ち会い衆の皆さん....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
ましては商売冥利に尽きますると平に御宥免を願いましたが、流石に長者様とも呼ばるる
御方様の御腹中は又格別なもので、さては又あれが御老人の一徹とでも申上るもので御座....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
と思ったのであろう。 「重々|難有御言葉。何分老年と申し覚束なき事に存候。しかし
御方様よりの仰せに付、畏まり奉る。まことに身に余る面目。老体を顧ず滞京、千代造稽....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
さりますれば、幾万、何千の生類の生命を絶たねばなりませぬ。剣ヶ峰千蛇ヶ池の、あの
御方様とても同じ事、ここへお運びとなりますと、白山谷は湖になりますゆえ、そのため....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
び無かった後ゆえ、直にも御心のそれへ行くは必定、其時其御秘蔵が見えぬとあっては、
御方様の御申訳の無いはもとより、ひいては何の様なことが起ろうも知れませぬ。
御方様....
「錦木」より 著者:宮本百合子
」 女はまじめな熱心な様子ではなしをつづけて、 「ネ、若様、あの方なら貴方様の
御方様に遊ばしても御立派でございますよ、御よろしければ……」 からかうように女....
「胚胎」より 著者:宮本百合子
てこの歌をくり返すものもなく覚えて居るものさえなくなりまするでのう。 いとしい
御方様じゃ。 王の心の中は老人の唄った子守唄から生れた何とも云えない一種の悲哀....
「雪の宿り」より 著者:神西清
なりますと、身に余る大役をお請けした上に、大樹とも頼む太閤はおいでにならず、東の
御方様はじめお若い方々のみ残られました桃花坊で、わたくしは茫然と致してしまいまし....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
いろいろと都合のある事じゃで」 「いや本気で仰有るとなら、実に近頃お見上げ申した
御方様で。どうもこの文無しで宿を取る人間に限って、大きな顔をして威張り散らして、....