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御楽
「御楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
わがままばかり申す事でございましょう。まるで小供でございますから――さあ、どうぞ
御楽《おらく》に――いつも御挨拶《ごあいさつ》を申さねばならんはずでございますが....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
望は無いのですから、唯もう嬉しいという御顔を見たり、御声を聞たりするのが何よりの
御楽み――こうもしたら御喜びなさるか、ああもしたら御機嫌が、と気を御|揉《も》み....
「伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
につけても、御前様はさぞ御安心でいらっしゃいましょう。もうこれから皆様の御繁昌を
御楽しみ遊すだけでございますもの」 「まことにねえ」 子爵夫人は掌の上でだんだ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
らっしゃる、富沢町さんと申して両国の質屋の旦が、ちょっと異な寸法のわかい御婦人と
御楽み、で、大いお上さんは、苦い顔をしてござったれど、そこは、長唄のお稽古ともだ....
「つぼみ」より 著者:宮本百合子
は居ないって云ってらしてたから、……」 「あとで……晩に上りましょう」 「晩まで
御楽しみにして置いて……」 それから、私達は、だれでも、あいたいと思ってる人に....
「おとずれ」より 著者:国木田独歩
泊して明日は鎌倉まで引っ返しかしこにて両三日遊びたき願いに候えど――。われ、そは
御楽しみの事なるべし、大磯鎌倉は始めてのお越しにや。かの君さりげなく、妹には始め....