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「御父様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御父様の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
私《わたくし》が御迎えにまいりましたから、もう御心配には及びません。さあ、早く、御父様《おとうさま》の所へ御帰りになる御仕度をなすって下さいまし。」 こう髪長....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
せまして……」「ジャムをですか」「いいえ大根卸《だいこおろし》を……あなた。坊や御父様がうまいものをやるからおいでてって、――たまに小供を可愛がってくれるかと思....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
日一日もかかさず御しゃか様へ御詣《おまいり》を遊ばす御百度《おひゃくど》をなされ御父様の御病気一日も早く御全快を祈り遊ばされまた高田の御伯母《おんおば》様どこか....
夢十夜」より 著者:夏目漱石
ひのき》を照らした。 父はそれきり帰って来なかった。母は毎日三つになる子供に「御父様は」と聞いている。子供は何とも云わなかった。しばらくしてから「あっち」と答....
三つの宝」より 著者:芥川竜之介
も知れない。 主人 (なだめるように)まあ、あなたなどは御年若なのですから、一先御父様の御国へお帰りなさい。いくらあなたが騒いで見たところが、とても黒ん坊の王様....
少年時代」より 著者:幸田露伴
に二十八宿の灸とか何とかいって灸をする人があって、それが非常に眼に利くというので御父様に連れられて往った。妙なところへおろす灸で、而もその据えるところが往くたび....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
て……それでと……すぐ車が来ますがそれまでに一言うけたまわりたいのですが、最近の御父様のようすは、つまりさつきおつしやつた状態がだんだん進んだ、というのでしよう....
日記」より 著者:宮本百合子
んかあげて置いて若し用の都合でよっていらっしゃる時間のない時なんかは御祖母さまと御父様と両方から御こごとを頂戴しなくってはならなかったから………… 病人は二人....
アイヌ神謡集」より 著者:作者不詳
しい様子で片手に手桶を持ち 片手に蒲の束を持って 来たので私のいうことには, 「御父様をお持ちですか? 御母様をお持ちですか?」というと, 娘さんは驚いて眼をき....
日記」より 著者:宮本百合子
人々の群」を見ていただきたいと云って来た。 本田の道っちゃんと直之さんが来る。御父様御母様浅草、午前中さらった丈で夜は英語なんかちっとも見とれなかった。 四月....
それから」より 著者:夏目漱石
う場合になると困るのは眼に見えています」 三千代は少し色を変えた。 「今貴方の御父様の御話を伺ってみると、こうなるのは始めから解ってるじゃありませんか。貴方だ....