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御爺
「御爺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御爺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
、私には賛成できません。もう一つ例を挙《あ》げます。今度はゾラ君の番であります。
御爺《おじい》さんが年の違った若い御嫁さんを貰います。結婚は致しましたが、どう云....
「永日小品」より 著者:夏目漱石
れい》なローンがあって、春先の暖かい時分になると、白い髯《ひげ》を生《はや》した
御爺《おじい》さんが日向《ひなた》ぼっこをしに出て来る。その時この
御爺さんは、い....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
くるま》を駆《か》って斎場《さいじょう》へ駈《か》けつける。死んだ人のうちには、
御爺さんも御婆さんもあるが、時には私よりも年歯《とし》が若くって、平生からその健....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
け残して、若いものが揃《そろ》って出かける事にしようと云った。すると叔母が、では
御爺《おじい》さんはどっちになさるのとわざと叔父に聞いて、みんなを笑わした。 「....
「道草」より 著者:夏目漱石
かった。 六十四 「とうとう遣《や》って来たのね、御婆《おばあ》さんも。今までは
御爺《おじい》さんだけだったのが、
御爺さんと御婆さんと二人になったのね。これから....
「門」より 著者:夏目漱石
が二三年見ないうちに、まるで別の人みたように老《ふ》けちまって。今じゃあなたより
御爺《おじい》さん
御爺さんしていますよ」と云う。 「真逆《まさか》」と叔父がまた....
「写生文」より 著者:夏目漱石
遍大袈裟な言葉を借用すると、同じ人生観を有して同じ穴から隣りの御嬢さんや、向うの
御爺《おじい》さんを覗《のぞ》いているに相違ない。この穴を紹介するのが余の責任で....
「夢十夜」より 著者:夏目漱石
を汲《く》んで来た神《かみ》さんが、前垂《まえだれ》で手を拭《ふ》きながら、 「
御爺さんはいくつかね」と聞いた。爺さんは頬張《ほおば》った|煮〆《にしめ》を呑《....
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
頃出来たものか確《しか》とは知らぬが、何でも浩さんの御父《おとっ》さんが這入り、
御爺《おじい》さんも這入り、そのまた
御爺さんも這入ったとあるからけっして新らしい....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
折れまして、うっかりして居ればどんな間違をするか知れません。修行時代には指導役の
御爺さんが側から一々|面倒を見てくださいましたから楽でございましたが、だんだんそ....