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御用学者
「御用学者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御用学者の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
国関係の翻訳なぞに雇われて、食っているものも着ているものも幕府の物ばかりだという
御用学者だから心細い。それに衣食していながら、徳川をつぶすというのはどういう理屈....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
のおこぼれで食ってるのは何だ? 「これが宗教家さ、次が淫売婦、ペンがついてるのが
御用学者に新聞雑誌記者、政治家、役者だ」 この時計は何だね。労働者が資本家に稼....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
る。食糧の問題にしろ、日本の平均男子一人当、平均女子一人当の基本的なカロリーは、
御用学者達が権力に媚びた割出し方によって、実際の必要が三千五百カロリーから五千カ....
「華やかな罪過」より 著者:平林初之輔
えらい方なんでしょう?」と言いますと、あの人は少し興奮して、 「なあに、つまらん
御用学者ですよ、ああいう学者を粘土学者と僕らは言っているんですがね。形のない粘土....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
うよせ! だから僕ぁ言っているんだ、国民の頭を混乱させ、愚弄した末にファッショの
御用学者になり果てた民族主義者の事を僕ぁ―― 欣二 (それをたち切って)おいおい....
「民族優勢説の危険」より 著者:新渡戸稲造
マンの如きアングルス種でもなければサクソン種でもない。大戦争前に独逸《ドイツ》の
御用学者らが揃《そろ》いも揃《そろ》って政治的人類学という雑誌を編纂《へんさん》....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
民のヒイキをしすぎると言われたのと正反対に、いわゆる部落の側の人からは、「喜田は
御用学者だ、その筋の回し者だ」などと呼ばれたこともありまして、なるほど世人が疑い....