御田[語句情報] » 御田

「御田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御田の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
される。五日には大神事として、八基の神輿が暗闇の中を御旅所に渡御とある。六日には御田植があって終るので、四日間ぶっ通しの祭礼を当込みに、種々の商人、あるいは香具....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
所謂河原者にも坂の者にもなったのであろうが、その以前の様子を考えてみたならば、大御田族となって農耕の業に従事し、住所を平地に求めて公民権を獲得した民衆以外の浮浪....
間人考」より 著者:喜田貞吉
解放せられ、公民の戸籍に編成せられて口分田の班給を受け、ことごとく農民すなわち大御田族となった筈であるが、事実において品部雑戸なるものが取り遺され、また賤民の階....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
は社頭と当宿で祝言を述べるだけである。大阪市住吉区平野郷町の杭全《くまた》神社の御田植祭には、牛を遣って田を鋤《す》く所作がある。この牛は人間が扮するのであるが....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
登って来る時に見て来た、飯倉の大神宮さまだった。 この辺には、御所のお米を作る御田という名が残っていた。そして伊勢大神宮の御厨の土地でもあった。飯倉という地名....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
とだが、地方ではかえってそうとは知らない人が多いかもしれない。田植時に祭る家々の御田の神を、オサバイまたはサンバイサマという地域は、四国四県と、中国西半の四つの....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
の好い食べ物を持ってくるのが待遠だというふうに歌われている。以前はたぶんその人に御田の神の祭りを、奉仕する役目を持たせていたのである。そういう日の昼の食べ物が、....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
れはどうも間違っているようであります。私の考えでは、「おおみたから」とは天皇の大御田の「やから」ということであろうと存じます。原則として日本の田地は、みな天皇の....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
が為に、これを天皇の大御宝と呼んだとは思われぬ。 案ずるに、オオミタカラは「大御田族」で、天皇の大御田を耕す仲間ということであろう。古語にヤカラ(家族)、ウカ....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
とで、それが訛ってタミ(民)という語ができました。またオオミタカラとは、天皇の大御田を耕すヤカラ(族)ということで、すなわち公民であります。この公民に対して貴族....