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御盛
「御盛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御盛の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
を知っている。勿論、馬鹿踊を踊ったあとで、しらふになってから、「昨夜《ゆうべ》は
御盛んでしたな」と云われると、すっかりてれてしまって、「どうも酔ぱらうとだらしは....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
メフィストフェレス
わたくしですか。存じません。こうして殿様はじめ
皆様の
御盛んな様子を拝しています。帝位の尊厳で
いやおうなしにお命じなさるに、
なんで....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
。スラリと延びたからだを毛皮で包んで、どこの貴婦人かと見まがう様子だ。 「ヤア、
御盛大だね。商用かい」 「あら、煙山さんこそ。誰をひッこぬきにいらしたの? 大鹿....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
調所は、目で、その後の言葉の意味を伝えた。
「前に申し上げました如く、かの君の、
御盛んなる意力、張りつめた精力へは、某などの心の業は役立ちませぬ」
「そういうも....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
へ御移りになった時なんか、方々様《ほうぼうさま》から御祝い物なんかあって、大変|
御盛《ごさかん》でしたがね。それから後《あと》でしたっけか、行願寺《ぎょうがんじ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
りません」「そうさ、たしかこの春の朗読会ぎりだったね。朗読会と云えば近頃はやはり
御盛《おさかん》かね。その後《ご》御宮《おみや》にゃなりませんか。あれは旨《うま....
「今年こそは」より 著者:宮本百合子
その返事はどうでしょう。 もしもしお嬢さん、大変古風なおこのみですが、あなたの
御盛装が意味しているとおり、民法が昔にかえって、婦人の地位を男子に隷属したものに....
「源氏物語」より 著者:紫式部
になってあそばすことらしかった。帝の御婿になる人は昔も今もたくさんあろうが、まだ
御盛んな御在位中にただの人間のように婿取りに熱中あそばしたというようなことは少な....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
領、泥棒なぞまでしても各方面の第一義に入れ上げようとします。 イヤハヤまことに
御盛んな事で、容易に寄りつける沙汰ではありませぬ。法律で禁止しようが、社会課で宣....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
も、一部陸軍のそんな計画がおこなわれていたら、どうなっていたろうか。とても今日の
御盛儀などありえたかどうか分らない。 もっとも旧陸軍教育からいえば、それはたし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とて治部大輔、無位の布衣でもございませぬ。立武者のうちに加えて、よそながらでも、
御盛儀を拝するわけにはゆきますまいか。せっかく、都へ来あわせていた身の冥加に」 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、一色、今川など、足利支流の族党たちの家々からも、名代、あるいは有縁の者が、 「
御盛儀のおん祝いに」 と、続々出府して来て、鎌倉じゅうに分宿していた。 それ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
みることで、そのご幸福さも一ばい切実に思われずにいられない。たまたま、現皇太子の
御盛事のさなかに、後醍醐やらまたその二皇子の悲惨な流離を書くなど、まことに皮肉に....