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御祖父
「御祖父〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御祖父の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
滑《すべ》るように楽しんで僕の前を流れて行きました。僕は静かにその影を見送って、
御祖父《おじい》さんの若い時分の話というのを思い出しました。叔父さんは固《もと》....
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
る文献の事を書いておいたんですが……。 ヘエ。貴女も支那のお話がお好きですか。
御祖父さんが漢学者だったから……ああそうですか。それじゃ聞かして上げましょうとも....
「少年時代」より 著者:幸田露伴
で、ひとり私の家のみのことではなかったのだが、私の家は御祖母様の保守主義のために
御祖父様時代の通りに厳然と遣って行った、其衝に私が当らせられたのでした。畢竟祖父....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、起されてやっと臨終の間にあった。念仏の声が入り乱れている中で、彼も、鳥の羽根で
御祖父さんの唇をしめしてやった。 「御臨終です。」 医者の声は低かったが、みん....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、なお御記憶でござりましょうが」 「はて、置文とは」 「足利家七代の君、若殿には
御祖父にあたる家時公の御遺書のことでござりまする」 肺腑を突くとは、こんな言を....