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御神輿
「御神輿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
御神輿の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
生酔本性違わずで、雷見舞の役目のことが胸にありますから、大次郎もあまり落ちついて
御神輿を据えているわけには行きません。好い加減に切りあげて帰ろうとすると、女はな....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
遠雷の如く響くのである。府中の祭とし云えば、昔から阪東男の元気任せに微塵になる程
御神輿の衝撞あい、太鼓の撥のたゝき合、十二時を合図に燈明と云う燈明を消して、真闇....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
ンおやじに、大切な用があると仰言るんだから世の中は不思議なもんだ。一つ御免蒙って
御神輿を卸してみよう。そうして銀のケースの中から葉巻を一本頂戴してみる事にしてみ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
『御松茸御用』という木の札を押し立てて、わっしょいわっしょいと駈けて来る。まるで
御神輿でも通るようでした。はははははは。いや、今だからこうして笑っていられますが....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
たり、後押《あとおし》をしたりして、懸持《かけも》ちの席亭《せき》から席亭へと、
御神輿《おみこし》のように、人力車を担《かつ》いでゆくようにする、贔屓《ひいき》....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ようなわけがある。というのは、ご存じでもありましょうが、府中の暗闇祭というのは、
御神輿の渡御《とぎょ》するあいだ、府中の町じゅうひとつの灯火もないようにまっ暗に....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
四十六番は、常盤町《ときわちょう》の僧正坊|牛若《うしわか》人形。 すぐ後が、
御神輿。 各町から一人ずつ五十人の舁人《かきと》。白の浜縮緬に大きく源氏車を染....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
もありません、軽く扱ったのでもありません。 氏神の祭礼に、東京で各町内、侠勇の
御神輿を担ぐとおなじように、金沢は、廂を越すほどの幌に、笛太鼓|三味線の囃子を入....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
荒川近き賑わえる町なり。明日は牛頭天王の祭りとて、大通りには山車小屋をしつらい、
御神輿の御仮屋をもしつらいたり。同じく祭りのための設けとは知られながら、いと長き....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
たのだということが最近になって分りました。上地の様子を知らない私が、突然お祭礼の
御神輿を館舎にかつぎ込まれて、どうしたらいいかと狼狽えているのを見て、彼女は私を....